リクルーティングアドバイザーのあなたは、こんな悩みを抱ていませんか?
新規求人は獲得できるんだけど、まったく成約に結び付かないんだよね…
新規求人開拓のリストって、どうやって作ったらいいの?
新規求人開拓のリストをどう使っていいのか分からない
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
リクルーティングアドバイザーのあなたには、新規求人の獲得目標ってありますよね?
この目標を表面的にとらえると”獲得しやすい求人”を獲得してしまいます。
そうすると”求人受注をしたはいいが、求職者を紹介できない”という状態に陥る。
せっかく商談をしたクライアントから、こんな風に思われます。
求人の依頼だけさせておいて、紹介してこないのかよ…
打合せの時間が無駄だったわ…
お互いにいいことないですね…。
リクルーティングアドバイザーとしての最終目標は”成約”に結び付けること。
であれば”成約につながる求人”を獲得することが重要です。
この記事では、私が様々なタイプのリクルーティングアドバイザーを育成し、体系化したノウハウをお伝えします。
実績としては、85%のメンバーの年間売上高を全社平均以上に引き上げることに成功しました。
具体的にどんな経験を持つメンバーを教育してきたかというと、次の通り。
- 元ショップ店員
- 元メーカーの営業担当
- 元人材派遣の営業担当
- 元求人媒体の営業担当
営業経験のレベルもまちまちで、人材紹介業務経験があるメンバーはほぼいませんでした。
つまり、メンバーが持つ経験に関わらず、成果を出させることができたということ。
この記事を最後まで読むと、どのような求人が成約に結び付くのかが分かります。
転職エージェントが電話営業の前にやるリスト作成2つのポイント【スタート・ゴールの明確化】
新規営業リスト作成に当たっては、次の2つの分析が重要です。
- 成約求人の属性分析(=ゴール)
- 求職者の志向分析(=スタート)
簡単に言えば「ゴールから逆算しましょう」ということです。
図で表すと、次の通り。
なぜなら、最小の行動量で、最大の成果を得られるから。
マクロな視点からデータを分析して、行動することが大切。
具体的な手順としては、次の通り。
- 【ステップ①】成約顧客データ分析
- 【ステップ②】求職者志向データ分析
- 【ステップ③】②をベースに①に近い求人を探す
【ステップ①】成約顧客データの分析
成約顧客データは、去年~今年のデータを分析しましょう。
今年だけだと、短期的なトレンドに影響されてしまいます。
長いスパンで成約特徴を捉えましょう。
分析する項目は次の通り。
- エリア
- 上場・非上場
- 売上規模
- 従業員数
- 業種
- 職種
- 年収帯
分析してみると、次のような気づきがあるはずです。
うちの会社が得意な企業・求人って、こういう属性なのか
【ステップ②】求職者志向データの分析
求職者志向データについては、短いスパンで分析をします。
直近3か月でOKです。
なぜなら、転職活動期間は一般的に3か月以内だから。
求職者のトレンドに合わせた求人獲得がポイントです。
求職者志向データの分析は最重要です。
なぜなら、求職者の志向に合ってさえいれば、少なくとも”応募”にはつながるから。
ムダな求人受注を避けられます。
分析する項目は次の通り。
- 希望エリア
- 上場・非上場の希望
- 売上規模の希望
- 従業員数の希望
- 希望業種
- 希望職種
- 希望年収帯
注意ポイントは、「経験」ではなく「希望」でリサーチをすること。
なぜなら、求職者が希望していなければ、そもそも応募にはつながらないから。
分析してみると、次のような気づきがあるはずです。
今、求職者はこんな企業を求めているんだ!
【ステップ③】②をベースに①に近い求人を探す
次の2ステップで求人を探します。
- ②の分析結果を使って、そのまま求人検索
- 検索結果のうち、①に該当する求人に絞る
結果的に、最後に絞り込まれる求人は次の3条件を満たしているものになります。
- ”今”の求職者の希望に合っている
- 成約実績のある求人
- (だけど)取引のない企業
ここまで読んだあなたは次のような疑問を持ちますよね?
ターゲットの設定の仕方は分かったけど、実際営業するときは何に気を付けたらいい?
転職エージェントの電話営業リスト作成でよくある失敗2パターン【これをやると成果がでない】
失敗するパターンを知っておくことで、効果的に営業リストの作成ができます。
代表的な失敗パターンは次の2つ。
- 【失敗パターン①】会社の新規営業リストに頼りすぎている
- 【失敗パターン②】”求職者志向”に寄ったリストを作っている
解決方法は次の通り。
- 【失敗パターン①】自分で新規営業リストを作成しましょう
- 【失敗パターン②】”成約の傾向”と”求職者の志向”のバランスが取れたリストを作成しましょう
それぞれ詳しく解説していきます。
【失敗パターン①】会社の新規営業リストを妄信してる
まさかとは思いますが・・・
会社から与えられた新規営業リストを信じて、ひたすら電話かけてます!
なんて人はいませんよね?
なぜ会社の新規営業リストを頼ってはいけないんでしょうか?
それは、あなたが営業をすべき企業はそのリストのごく一部だから。
理想としては、会社が用意する新規営業リストが、下記の図の”新規開拓対象求人”を中心に構成されている状態。
ただ残念なことに、これができている人材会社はマレです。
なぜなら、会社の用意するリスト内容は”求人サイトのデータ”をそのまま抽出したものが多いから。
つまり、”転職エージェントを利用する企業の求人”(図の青色の四角部分)よりも、さらに広い範囲のリストだということ。
私自身、複数の人材会社を経験しましたが、いずれの会社もできていませんでした。
また、他社エージェントのぶっちゃけ話もよく聞きますが、やはりほぼできていません。
実際のところ「新規営業リスト作成は、リクルーティングアドバイザー個々人に任されている」という企業も多いのが現実。
自分自身でしっかり分析して、行動していくことが大切です。
【失敗パターン②】”求職者の志向”に寄ったリストを作っている
改めて、新規求人開拓営業のターゲットの考え方を復習します。
- 【ステップ①】成約顧客データ分析
- 【ステップ②】求職者志向データ分析
- 【ステップ③】②をベースに①に近い求人を探す
よくある失敗が【ステップ②】”求職者志向”に寄り過ぎてしまうというパターン。
具体的には、求職者から次のような要望をもらうシーン。
○○社のような求人ってありますか?
同じく、キャリアアドバイザーから次のような要望をもらうシーン。
○○さん(求職者)の希望する求人を開拓してほしいです
この時、リクエストに応じて求人開拓をしますよね?
ただ、求職者が希望しているからといって、必ずしも成約に結び付くとは限らない。
つまり、次のような状態が起こる。
一人の求職者のために受注した求人 ≠ その他の大勢の求職者の希望に合致する求人
特に、両面型のエージェントではすぐに動けてしまう分、注意が必要です。
情に厚いコンサルタントも注意してくださいね。
常に”成約の傾向”と”求職者の志向”のバランスを取りながら、営業活動をしてきましょう。
ここまで読んだあなたは次のような疑問を持ちますよね?
リストを作ったけど、どう動いていっていいかが分からない
駆け出し転職エージェントがハマりがちな電話営業2つのトラップ【リストの活用法】
リクルーティングアドバイザー初心者がハマりがちな電話営業のトラップは、次の2つ。
- 【トラップ①】営業をかける求人先がない
- 【トラップ②】テレアポをどのくらいやればいいかがわからない
解決方法は、次の通り。
- 【トラップ①】求職者の志向トレンドに合わせて求人開拓をする幅を広げる
- 【トラップ②】アポイント率と求人受注率を把握しよう
それぞれ解説していきます。
【トラップ①】営業をかける求人先がない
開拓したい求人リストが、ほぼ既存取引先なんだけど…
というケース。
特に、大手の人材紹介会社では、この状況が起こりやすい。
会社の営業戦略としては素晴らしい状況。
では、営業担当としてはどうしたらいいか。
それは”求職者の志向”に合わせて”新規開拓対象の求人”の軸をズラしていく。
言い換えると、「求職者の志向トレンドに合わせて求人開拓をする幅を広げる」ということ。
軸のずらし方は、求職者の志向を分析した項目をベースにします。
復習すると、次の通り。
- 希望エリア
- 上場・非上場の希望
- 売上規模の希望
- 従業員数の希望
- 希望業種
- 希望職種
- 希望年収帯
下記の図で言うと、右側から中央に向けて出ている←のイメージ。
ただし、軸のズラしすぎには要注意。
なぜなら、軸がズレていない方が求人の成約確立は高くなるから。
【トラップ②】テレアポをどのくらいやればいいかがわからない
新規求人開拓営業って、どのくらい電話かければいいの?
という行動量が分からないケース。
この時やるべきことは、次の2つの分析。
- アポイント率
- 求人受注率
それぞれの用語の意味を説明すると、次の通り。
- アポイント率=電話営業をした行動数のうち、アポイント獲得できた数
- 求人受注率=アポイント数のうち、求人受注に結び付いた数
アポイント率と求人受注率で、受注目標求人数を割り戻せば、どのくらい営業活動をすべきかがわかる。
例えば、求人獲得目標数が5社の場合で、次の分析ができていると仮定する。
- アポイント率=3%
- 求人受注率=80%
この場合、次のようになる。
5社(求人獲得目標数)÷0.8(求人受注率)÷0.03(アポイント率)=208.333件
ここで、1つ注意点がある。
それは、求人受注率とアポイント率で割り戻す際、少数点以下は繰り上げるということ。
なぜなら、”小数点以下の社数”というのは、現実的にはあり得ないから。
具体的に、計算すると次の通り。
- アポイント数:5社(求人獲得目標数)÷0.8(求人受注率)=6.25→7社
- 新規求人営業数:7社(アポイント数)÷0.03(アポイント率)=233.333件→234件
ここまで読んだあなたは次のような疑問を持ちますよね?
適正なアポイント率、求人受注率ってどのくらいなの?
【答え】3つの率を把握しましょう。
3つの率とは、次の通り。
- 自分のアポイント率、求人受注率
- 会社平均のアポイント率、求人受注率
- トップ営業のアポイント率、求人受注率
まずは、会社平均の数値を目指す。
その次に、トップ営業の数値を目指していきましょう。
数値に差があった場合は”行動内容の違い”に着目して改善していけば、成長が早くなります。
まとめ:転職エージェントの電話営業リスト作成はゴールから逆算すれば効率的
改めて、今日の内容を振り返えります。
新規営業リスト作成に当たっては、次の2つの分析が重要です。
- 成約求人の属性分析(=ゴール)
- 求職者の志向分析(=スタート)
具体的な手順としては、次の通り。
- 【ステップ①】成約顧客データ分析
- 【ステップ②】求職者志向データ分析
- 【ステップ③】②をベースに①に近い求人を探す
代表的な失敗パターンは次の2つ。
- 【失敗パターン①】会社の新規営業リストに頼りすぎている
- 【失敗パターン②】”求職者志向”に寄ったリストを作っている
それぞれの解決方法は次の通り。
- 【失敗パターン①】自分で新規営業リストを作成しましょう
- 【失敗パターン②】”成約の傾向”と”求職者の志向”のバランスが取れたリストを作成しましょう
リクルーティングアドバイザー初心者がハマりがちな電話営業のトラップは、次の2つ。
- 【トラップ①】営業をかける求人先がない
- 【トラップ②】テレアポをどのくらいやればいいかがわからない
それぞれの解決方法は次の通り。
- 【トラップ①】求職者の志向トレンドに合わせて求人開拓をする幅を広げる
- 【トラップ②】アポイント率と求人受注率を把握しよう
この記事を読んだあなたは、きっと効率的な電話営業リスト作成のイメージがつかめてきたはず。
となると、実際の電話営業についてもノウハウが知りたくなりませんか?
そんなあなたは、こちらの記事を参考にして下さい。
リクルーティングアドバイザー業務全体の復習もしておきたい
あなたは、こちらの記事を参考にして下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。