リクルーティングアドバイザーに興味のあるあなたは、こんな疑問を持っていませんか?
リクルーティングアドバイザーってどんな仕事なの?
リクルーティングアドバイザーの仕事って難しいの?
優秀なリクルーティングアドバイザーの共通点ってある?
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの疑問に答えます。
私自身も人材業界に入る前までは、こんな風に思っていました。
リクルーティングアドバイザーって、ただ企業に人を紹介するだけでしょ?
当時を振り返ると、こんな風に悔やまれます。
今から伝えることを当時の私が知っていたら、もっと成長が早かっただろうな…
なので、この記事を読んでいるあなたはラッキーです笑
リクルーティングアドバイザーの仕事内容とは、企業の採用成功を直接支援すること
リクルーティングアドバイザーは、企業の採用成功を直接支援する仕事。
「RA(アールエー)」と略されます。
対義語はキャリアアドバイザー(CA/シーエー)。
CAは求職者のキャリア支援を行う仕事。
社内では、RA・CAが連携しながら業務を進めます。
リクルーティングアドバイザー業務は、大きく分けて次の3つ。
- 新規求人の獲得業務
- キャリアアドバイザーの対応業務
- 顧客対応業務
3つの業務は、①→③の順で実際の業務の流れになっている。
イメージは次の通り。
それぞれの内容を解説していきます。
【RA業務①】新規求人の獲得業務
リクルーティングアドバイザー業務全体に占める割合は50%程度。
簡単に言えば、新規求人を獲得してから、求人内容を確定させるまでの業務。
具体的には、次の10工程で業務を進めます。
- 新規営業リストの作成
- 新規営業(電話・メール)
- 新規アポイントの獲得
- 商談の準備
- 新規顧客との商談
- 新規顧客への求人ヒアリング(5と同時実施が多い)
- 人材紹介契約の締結
- 求人票の作成
- 求人票の確認依頼
- 求人票の修正・確定
業務イメージは次の通り。
【RA業務②】キャリアアドバイザー対応業務
リクルーティングアドバイザー業務全体に占める割合は20%程度。
一言で言うと”社内営業”です。
割合は少ないものの、重要度は高い。
なぜなら、成果が上がる最初のタイミングだから。
つまり、求職者から応募してもらえなければ、売上につながらないということ。
次の順番で6つの業務が進んでいきます。
- キャリアアドバイザーに求人内容の情報共有
- 求職者に応じた求人マッチング情報の提供
- (求職者面談への同席)
- (求職者へ直接の求人紹介)
- キャリアアドバイザーを通じて求職者からの質問を受ける
- キャリアアドバイザーを通じて求職者の応募依頼を受ける
- (求職者の面接対策)
会社によってルールが大きく異なる部分が次の3つ。
- 求職者面談への同席
- 求職者への直接の求人紹介
- 求職者の面接対策
会社が求職者に直接コンタクトすることをNGとするか、OKとするかによって状況は違う。
言い換えれば、RA・CAの分業の境目をどこに作っているによって違う。
全体の業務イメージとしては、次の通り。
【RA業務③】顧客対応業務
リクルーティングアドバイザー業務全体に占める割合は30%程度。
次の順番で業務が進んでいきます。
- 定期的な採用状況の確認
- 求職者の紹介
- 求職者に関する質問回答
- 面接日時の調整
- 面接前後の打ち合わせ
- 内定書類のやりとり
- 入社に関する調整
- 紹介手数料に関する確認
- (紹介料の請求)
- 入社後の状況確認
9.紹介料の請求については、会社によって異なります。
ある程度の組織規模があると、経理部門で一括して行っています。
全体の業務イメージとしては、次の通り。
【RA業務】一日の流れをまとめると
”とある一日”の業務の流れを図解しておきます。
ただ、あくまで一例だと思ってください。
なぜなら、日によって、週によって業務の流れは違ってくるためです。
逆に、ほぼ毎日ある業務は新規アポ取りと求人マッチング。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を持ちませんか?
どの業務が難しいの?
リクルーティングアドバイザーの仕事内容のうち最難関業務とは、新規アポイント獲得と求人ヒアリング
リクルーティングアドバイザー業務の中で最も難しい業務は次の2つ。
- 新規アポイント獲得
- 求人ヒアリング
なぜ難しいのか、それぞれ解説していきます。
新規アポイント獲得が難しい理由
その理由は次の2つ。
- 精神的ストレスが高いから
- アポイントに質が求められるから
【理由①】精神的ストレスが高いから
テレアポって、どうしても”押し売り”のようなイメージが抜けないですよね?
そのイメージを持ったままだと、精神的に辛い業務になってしまう。
つまり、マインドセットやモチベーションが非常に大切だということ。
なぜなら、アポイントの獲得率は1%~2%の世界。
100件電話して、ようやく1~2件アポイントが取れる。
厳しい世界ですよね…?
ただ、これを逆に考えてみる必要がある。
つまり、100件も電話をするということは、1件当たりのマインドセットやモチベーションで大きな差を出せるということ。
辛い中でも、自分の意識と向き合わなければいけないからこそ難しい。
【理由②】アポイントに質が求められるから
マインドセットなくテレアポに取り組むと、辛さから逃れるために”お願いアポ”を取ってしまう。
「5分だけでもお話させて下さい!」
「挨拶だけでもさせて下さい!」
というアポのことです。
アポイントが取れれば、何でもいいというものではない。
上司からは”売上につながるアポイント”の獲得を求められます。
このような負のループにハマってしまう難しさが、新規アポイント獲得業務にはあります。
私も過去、お願いアポを多く取ってしまった辛い経験があります。
その結果どうなるかというと、求人票作成などの仕事が爆増して、忙殺されます。
売上は上がらないのに、めっちゃ忙しい…という地獄です。
求人ヒアリングが難しい理由
それは、顧客のビジネスモデルの”本質的理解”が必要だから。
ビジネスモデルの本質的理解には、ビジネスを俯瞰的に捉える力が必要となるため、難しい。
なぜなら、次の2つの力が必要とされるから。
- ビジネスモデルの体系的知識
- ロジカルシンキング
本質的理解をしていないと、社内外にある数多くの求人と差別化ができない。
そうすると、求職者に求人を紹介するキャリアアドバイザーの記憶に残らない。
キャリアアドバイザーの記憶に残らなければ、求職者に応募をしてもらえない。
こういった負のループを生んでしまう難しさが、求人ヒアリングにもあります。
多くのリクルーティングアドバイザーのヒアリングは”応募条件”を聞くまでにとどまってしまいます。
”企業の魅力”をどれだけ深くヒアリングができるかが重要です。
応募条件のみのヒアリングからいかに早く脱するか。
リクルーティングアドバイザーとしての早期成長のポイントです。
ここまで読んだあなたはこんな疑問を持ちませんか?
ヒアリングって、うまくできる気がしないな…
【答え】正しい方法で回数を重ねれば、誰でもできるようになります。
今は指導する側の私も、最初は「お前のヒアリングはただの”尋問”だ」なんて酷評されていました笑
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を持ちませんか?
逆に、優秀なリクルーティングアドバイザーには共通点ってある?
優秀なリクルーティングアドバイザーの仕事内容にある3つの共通点とは
3つの共通点は、次の通り。
- 正しいマインド
- 2つの俯瞰視点
- ヒアリングの型
勘のいいあなたは気づいたかもしれません。
リクルーティングアドバイザー業務の難しさの裏返しの要素になっています。
それぞれ解説していきます。
【優秀なRAが持つ共通点①】正しいマインド
営業とは「相手が本来必要なものに、必要だと気づいてもらう仕事」だと理解しましょう。
なぜなら、”御用聞き”では商品が売れなくなってきているから。
その背景は次の3つ。
- ”御用聞き”ならインターネットの方が早く、ストレスがない
- 商品自体はインターネット上に溢れかえっていて、安い
- 浅い悩みならインターネットで解決できる
そんな状況下、自信のない営業から商品を買う必要性は低い。
例えば、ジャ〇ネットのテレビ通販で自信なさそうに商品紹介をされたら、絶対に買いませんよね?笑
正しいマインドが重要です。
私自身は、リクルーティングアドバイザーをしていた頃、こんな風に言われたことが何度もあります。
いつもならテレアポって断っているんだけど、何だかあなたとは話してみてもいいかな…と思ったんだよね。
正しいマインドを持つと、テレアポの短い時間でも相手に伝わります。
ここまで読んだあなたはこんな疑問を持ちませんか?
でも、やっぱ電話のガチャ切りはあるんでしょ?
【答え】もちろんあります。
どの業界でも同じなので、そこは諦めてください笑
重要なのは、行動するマインドです。
例えば、プロサッカー選手になるためは、筋トレは避けて通れませんよね?
筋トレや筋肉痛をどう捉えるかに似ています。
【優秀なRAが持つ共通点②】2つの俯瞰視点
2つの俯瞰視点とは次の通り。
- 相手に対する俯瞰視点
- 市場に対する俯瞰視点
それぞれ解説していきます。
【俯瞰力①】相手に対する俯瞰視点
相手に対する俯瞰力とは、相手の背景を見る力のこと。
相手の背景が見えれば、自分の動き方も自然と決まります。
例えば、次のような相手にテレアポをするシーンを想像してみてください。
- 社長から「新規営業がきたら俺につながないで」と言われている電話受付担当
- 他社サービスを既に使っている企業の採用担当者
- 僻地にある企業の採用担当者
最初の一言目に何を言ってくるだろうか…
”テンプレ通り”のトークではなく、想像力を働かせて対応できるかが成果を上げるカギです。
これはテレアポに限った話じゃありません。
他にも、上司や同僚とのコミュニケーションについても同じことが言えます。
【俯瞰力②】市場に対する俯瞰視点
市場に対する俯瞰視点とは、求人と求職者のマッチ度合いを理解する視点のこと。
特に、次の業務において重要な視点です。
- 求人側:新規営業リスト作成業務
- 求職者側:求人紹介業務
なぜなら、俯瞰視点がないと成果が上がらないから。
具体的には、次の通り。
- 求人側:求人票を作っても応募につながらない
- 求職者側:企業に求職者を推薦しても面接につながらない
新規営業リスト作成を例にとると、作成前に次の項目で成約分析をして、理解する視点です。
- エリア
- 業種・業界
- 職種
- 年収帯
- 会社規模
全く成約につながっていない属性が分かれば、アポリストから除外すべきです。
そうすれば、無駄な行動数を減らせます。
【優秀なRAが持つ共通点③】ヒアリングの型
ヒアリングの型とは、ビジネスモデルの本質的理解をする型のこと。
ビジネスモデルの本質を理解するためには、顧客の機密情報に触れる必要があります。
例えば、次のような機密情報。
- 今後の事業展開
- 財務情報
ただ、難しいのは初回の商談という限られた短い時間の中で行うこと。
短い時間の中で信頼してもらい、機密情報を話してもらう必要がある。
なかなか難しそうですよね?
そこで重要となるのがヒアリングの型。
型があることで難しいことを安定的に行うことができる。
よくある失敗として”他社転職サイトと同じような内容の求人票ができあがる”ということがあります。
いわゆる「薄いヒアリング」しかできていない状態。
これは、機密情報を聞けていないことが原因です。
採用担当者としても、聞かれる質問が表面的であれば、表面的な内容しか答えません。
ここまで読んだあなたはこんな疑問を持ちませんか?
いきなり3つを習得するのはキツイな…何から始めたらいいの?
【答え】まずはマインドが大事です。
マインドさえあれば最初のよいスタートが切れます。
あとはやりながら、覚えていきましょう。
まとめ:リクルーティングアドバイザーの仕事内容だけでなく、難所と攻略ポイントも押さえておこう
それでは、本日のまとめです。
リクルーティングアドバイザーとは、企業の採用成功を支援する仕事。
リクルーティングアドバイザー業務は、大きく分けて次の3つ。
- 新規求人獲得業務
- キャリアアドバイザー対応業務
- 顧客対応業務
リクルーティングアドバイザー業務の中で新規アポイント獲得と求人ヒアリングが、特に難しい。
優秀なリクルーティングアドバイザーは次の3つの要素を身に付けています。
- 正しいマインド
- 2つの俯瞰視点
- ヒアリングの型
ここまで読んだあなたなら、きっとリクルーティングアドバイザーの仕事内容について理解ができたはず。
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