人材紹介会社の営業職に興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
自己PRって、何を書いたらいいの?
自己PRに書けるような実績がない場合は、どうしたらいい?
実際に自己PRを書くイメージがわかない…。
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます。
”自己PR”なんだから、自分をPRすればいんでしょ?
普通はそう思いますよね?
実は、過去に転職活動をしたときの私もそうでした…。
さらに、世に出回っている職務経歴書のテンプレートもそうなっています。
でも、自己PR文は”読む人目線”になっていないとダメ。
つまり採用担当者の目線。
なぜなら、採用担当者目線がない自己PR文には選考通過の可能性を上げる効果がないから。
確かに、なっていないかも…
と思った方は、書類選考通過率の面で損しているかもしれません。
ぜひ、この記事を参考にしてください。
人材紹介会社の営業職用の自己PR文を書く4つのポイント
自己PR文を書く4つのポイントとは、次の通り。
- 【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
- 【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
- 【ポイント③】エピソードを入れる
- 【ポイント④】数値を入れる
4つのポイントを意識すべき理由は、採用担当者に解釈の余地を与えない内容にしておく必要があるから。
採用担当者は自己PR欄まで読み進めた時点で、職務経歴書を読み疲れている。
つまり、参考程度にしか読まれない前提で書く必要があるということ。
各ポイントを解説していきます。
【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
実績を再現できる証明とは、シンプルに言えば次の通り。
前職で出した実績を御社でも同じorそれ以上出してみせます
ということ。
実績への証明が採用担当者に対して最も効果が高い。
なぜなら「採用に失敗したくない」と思っているから。
失敗かどうかは入社後の実績で判断されます。
だから、採用担当者は”売上実績”の部分を集中して確認します。
実績は嘘をつかない。
併せて実績の証明を確認することで、採用の失敗の可能性を下げようとする。
”売上実績→自己PR”
このつながりがない自己PRは、採用担当者が読んでも「ふ~ん」くらいにしか思わない。
この流れに違和感がないことが重要です。
ちなみに、リクルーティングアドバイザー求人の最も多いdodaエージェントサービスの職務経歴書サンプルも同じ流れになっている。
ちなみに、志望動機ってどう書くの?
と思った方は、こちらの記事を参考にしてください。
≫【現役面接官が伝授】人材紹介会社の営業職への志望動機を書く4つのポイント
【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
よくあるダメな自己PRは”雇う理由”になっていないもの。
私には、こんないいところあります!
と言ったところで、採用担当者の求めるものでなければ意味がない。
自己PR欄は”自分のいいところ”を書く場所ではない。
”あなたを雇う理由”を書く場所。
私を雇えばこんないいことがあります!
と伝えるということ。
つまり、次の2つを満たした内容を書かなければいけない。
- 自分の強み
- リクルーティングアドバイザーとしての素質
私自身も過去、転職活動で同じミスを犯しました…。
例えば”コミュニケーション能力”についての自己PR。
コミュニケーション能力には自信があります
というもの。
自己PRに最もよく書かれていて、失敗しやすい内容なので要注意。
採用担当者からすれば、次のような反応になる。
それ、あって当然でしょ?
コミュニケーション能力を「どう雇う理由つなげるのか」を書かなければいけない。
もっと言えば「どう売上につなげられるのか」を書くということ。
なぜなら、採用担当者に”素質”として認識されないと意味がないから。
【ポイント③】エピソードを入れる
【ポイント④】数値を入れる
ポイント③④は同じ理由から重要です。
それは自己PRをより具体化すべきだから。
なぜなら、自己PRはどうしても抽象的で主観的な文章になりがちだから。
確かに主語が「私は…」になるため、ある意味仕方ない。
そこにエピソードや数値を入れることで、具体的で客観的な文章となる。
つまり、2種類の証明を自己PRに与えることができる。
- エピソード:第三者からの証明
- 数値:事実からの証明
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
自己PRに力を入れた方がいい人って、どんな人?
【答え】営業実績を出せていない人
なぜなら、採用担当者は自己PR欄までしっかり読む余力がある状態になるから。
成果を出せていない人は、職務経歴書の”営業実績”欄が薄くなる。
そうすると、採用担当者の心理状態としては読み応えがない感覚を持つ。
ある意味チャンスなので、成果を出せていない人ほど自己PRを作りこみましょう。
逆に、営業実績を出せている人は、力を入れるべきは自己PRではない。
営業実績を出せた背景を説明することに力を入れましょう。
dodaエージェントサービスの職務経歴書サンプル上で言えば、以下の部分。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?
自己PRに書けるような実績がない場合は、どうしたらいい?
実績がない場合はネガティブ面をネタに人材紹介営業の自己PRを書く
実績がない状態とは、次の2パターンに分かれる。
- 営業未経験
- 営業成績が未達
そうなると、前述した4つのポイントのうち、次の2つをアピールできない。
- 【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
- 【ポイント④】数値を入れる
そこで、次の2つのポイントを強化する。
- 【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
- 【ポイント③】エピソードを入れる
つまり、「雇う理由を強化する材料としてネガティブなエピソードを活用する」ということ。
なぜなら、採用担当者の「ポテンシャルに期待したい」という気持ちにつなげるため。
具体的に、ネガティブなエピソードとは、あなたの経験した後悔や反省、悔しさなど。
ネガティブなエピソードによって、次のような採用担当者の反応を引き出すわけです。
この人なら実績はなくても、過去の失敗をバネにしてやってくれそうだ
逆にNGなのは、ネガティブな状況を無理にポジティブに言い換えてしまう自己PR。
なぜなら、論理に飛躍が出るから。
論理性の評価にマイナス点が付いてしまうことは避けたい。
ネガティブなことはネガティブなこととして認め、謙虚さをアピールしていきましょう。
失敗を認め、原因を分析をし、次の行動を起こしていける印象を与えることが重要です。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
実際に自己PRを書くイメージが全くわかない…
人材紹介営業の自己PR例文を見て、書き方のイメージを膨らまそう【4パターンで解説】
前述した4パターンの例文を書くので、イメージを膨らませてください。
- 4つのポイントが入っている自己PR例文【①異業界の営業経験】
- 4つのポイントが入っている自己PR例文【②人材業界の営業経験】
- ネガティブ面から訴求する自己PR例文【③異動による実績不足】
- ネガティブ面から訴求する自己PR例文【④スキル不足による実績不足】
その前に、4つのポイントのおさらいです。
- 【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
- 【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
- 【ポイント③】エピソードを入れる
- 【ポイント④】数値を入れる
4つのポイントが入っている自己PR例文【①異業界の営業経験】
○○業界の現職においては、営業目標月5件に対して、月10件と大きな成果を上げることができました。
ただ、この成果は最初からコンスタントに上げることができたものではありません。
初年度は□ □ という状況に阻まれ、全くうまくいきませんでした。
しかし、○○という部分に改善を重ねて■■という営業方法にたどり着いたことで、大きな成果を生み出すことができました。
業種が異なり、環境の変わる状況下であっても、成果を生み出すことに自信があります。
なぜなら、■■の営業手法は××な部分を人材紹介に活かすことができると考えるからです。
これまでの営業における行動力と改善力によって、御社の○○業界におけるシェア拡大の一端を担えると考えております。
4つのポイントが入っている自己PR例文【②人材業界の営業経験】
人材派遣業界の現職においては、営業目標月5件に対して、月10件と大きな成果を上げることができました。
ただ、この成果は最初からコンスタントに上げることができたものではありません。
初年度はテレアポに依存した行動量重視の営業手法を主としていたため、うまくいきませんでした。
様々な営業手法を試行錯誤し、最も成果の出る手法を試行錯誤して参りました。
その結果、派遣スタッフや派遣先顧客とのつながりの中からスタッフや新規顧客を獲得していく営業方法にたどり着いたことで、大きな成果を生み出すことができました。
具体的には、現在月平均〇名のスタッフ、月平均〇社の新規顧客をご紹介いただいています。
年間顧客獲得数は社内1位という成果も残すことができました。
私が現職で培った紹介営業の手法は、御社においても活かせるものと考えています。
なぜなら、紹介営業は広告費の制限を受けない業界共通の高利益率の営業手法だからです。
これまでの営業における行動力と改善力によって、御社の○○業界におけるシェア拡大の一端を担えると考えております。
ネガティブ面から訴求する自己PR例文【③異動による実績不足】
現職においては、営業部からカスタマー事業部に異動となりました。
ミッションが変わったことにより、売上に直接的に結び付く成果を出すことはできませんでした。
私としては顧客に直接的な支援を行いたく、上司に営業に携われる部署への異動を3度に渡って懇願してきました。
しかし、組織構成上の理由から「実現は難しい状況である」との回答を得ています。
そこで、○○業界に対する顧客拡大というテーマ対して、現部署内でも自分なりに××という手法でアプローチを試みてきました。
結果としては、営業部に対して〇件の受注貢献という成果を残すことができました。
ただ、ミッションや営業手法上の制限がある環境下、どうしても顧客への直接的貢献はできず、悔しい思いをしてきました。
やはり、改めて営業職として活躍したいという思いを強く持っております。
これまでの営業における使命感の大きさと行動力によって、私は御社の○○業界におけるシェア拡大の一端を担えると考えております。
ネガティブ面から訴求する自己PR例文【④スキル不足による実績不足】
現職での営業成績は目標対比95%の未達となっています。
一方で、新規顧客開拓数については〇件と社内トップの成績を収めることができました。
このことから、私の特徴は多くの顧客接点を創出できるものの、成約率には課題がある状況です。
具体的には、顧客ニーズの緊急度・重要度を勘案した業務の優先順位付けにおいて課題があります。
本来であれば、現職において自身の課題と向き合うべきであると自覚しております。
ただ、現状○○業界は毎年〇%ずつシュリンクしており、社内の目標達成率が〇%と、成長の機会が減少していっている事実もございます。
一方で、私はかねてより将来的には●●業界の人材支援を行い、業界に貢献したいという目標を持っておりました。
また、目下成長する産業に身を置くことで自身の課題を早期に克服し、成長したいという思いも持っております。
成長途上ではございますが、御社が成長するための大きな「動力源」になれるものと自負し、志望しております。
まとめ:人材紹介営業の自己PR文はあなたの経験にマッチした内容で書いていこう
それでは、今日の内容を振り返ります。
自己PRを書く4つのポイントは、次の通り。
- 【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
- 【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
- 【ポイント③】エピソードを入れる
- 【ポイント④】数値を入れる
実績がない場合、次の2つはアピールできない。
- 【ポイント①】実績を再現できる証明になっている
- 【ポイント④】数値を入れる
その場合、次の2つのポイントを強化する。
- 【ポイント②】あなたを”雇う理由”になっている
- 【ポイント③】エピソードを入れる
つまり、”雇う理由”を強化する材料として”ネガティブなエピソード”を活用する。
書くイメージがわかない場合は、4つの自己PR例文を見てイメージを膨らませましょう。
- 4つのポイントが入っている自己PR例文【①異業界の営業経験】
- 4つのポイントが入っている自己PR例文【②人材業界の営業経験】
- ネガティブ面から訴求する自己PR例文【③異動による実績不足】
- ネガティブ面から訴求する自己PR例文【④スキル不足による実績不足】
あなたが、採用担当者に響く自己PR文が書けるようになり、書類選考が無事通過することを祈っています。
自己PR文が完成したら、そのまま応募していいの?
と思ったあなた。
ちょっと待ってください。
人材紹介会社の営業職への転職を成功させるには”進め方”のテクニックがあります。
こちらの記事も参考にしてみてください。
≫【未経験でも大丈夫】リクルーティングアドバイザーに転職する5ステップ
リクルーティングアドバイザーについての基礎知識をもっと習得しておきたい
と感じているあなたは、こちらを参考にして下さい。
≫【サクっと分かる】人材紹介会社の営業職になるには?基礎知識~転職手順を完全ガイド
最後までご覧いただき、ありがとうございました。