リクルーティングアドバイザーのあなたには、こんな悩みがありませんか?
メール営業って、何でアポにつながらないんだろう?
そもそも、メール営業ってありなの?
成果のでるメール営業ってどうやるの?
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
メール営業って、送っても送っても返信ないですよね?
ただ、テレアポよりストレスは小さいし、行動量が稼げて「楽」ではありますよね…。
KPI達成だけのために、ムダな営業メールをしてしまっていませんか?
また、よくあるシーンとして「テレアポで心が折れる時」ってありますよね?
営業はしきゃいけないんだけど、テレアポする気力はない…
こんなシーンでメール営業は効果的です。
私もそんな苦しいシーンをメール営業で乗り越えてきました。
この記事では私の実体験を踏まえて、あなたの疑問に答えていきます。
人材紹介の新規営業で失敗するメール営業3パターン【やりがちだけど効果がない】
メール営業で失敗するパターンは、次の3つ。
- 量産型のメール営業
- 「営業」だと分かる営業メール
- 単発で終わる営業メール
なぜなら、これらの営業メールをしても返信率が低いから。
つまり、営業活動量が多い割に、得られる成果が少ないということ。
具体的な理由はそれぞれ次の通り。
- 量産型のメール営業→受信者が”ミスマッチ”を感じるから
- 新規営業だと分かる営業メール→そもそもメールが開かれないから
- 単発の営業メール→受信者任せのアクションになっているから
私も、今まで数多くのメール営業をやってきました。
その中で分かったことは「大量のメールをテンプレで送る」という営業手法は、コスパが悪いということ。
それなら、まだテレアポの方がアポ率がいい。
- 電話営業のアポ率:1~5%
- テンプレメール営業のアポ率:0.1%
つまり、10倍以上の労力がかかるということ。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
じゃあ、そもそもメール営業ってなしなの?
人材紹介のメール営業は条件付きであり【メリット、デメリットを解説】
新規営業の手法としてのメール営業は”条件付き”でアリ。
なぜなら、メリット、デメリットどちらもあるから。
つまり、デメリットを補える方法でメール営業するならOKということ。
それぞれについて解説していきます。
メール営業のメリット
メール営業をするメリットは次の通り。
【メリット①】定時外・すき間の時間でも営業活動できる
定時外やすき間時間を有効活用できるのが、メリットの1つ。
日中にテレアポをする余裕がない!!
という瞬間ってありますよね?
例えば、一時的に顧客への推薦数が爆発的に増える瞬間。
そんな時は、面接調整や面接対応に多くの時間が割かれてしまう。
テレアポができないと、保有求人数が減っていきます。
面接調整もひと段落したから、テレアポをしよう
というスタンスだと、一歩遅いということ。
なぜなら、「人材提案できる求人がない期間」ができてしまうから。
営業活動の空白ができ、組み立て方としてムダが多くなる。
そんな時に効果を発揮するのがメール営業。
忙しいタイミングでも、すき間時間や定時外の時間に営業活動ができる。
保有求人数を安定させることができます。
【メリット②】アプローチ数が確保できる
メリット①の結果得られるのが、アプローチ数のメリット。
定時外・すき間時間を活用することによって、多くのアプローチが可能になる。
逆のことを言いますが、新規営業は数より質です。
- 100件アプローチ→1件アポイント
- 1件アプローチ→1件アポイント
どちらが効率的な営業活動かというと、1件のアプローチの方です。
ただし「確実性」は100件アプローチの方が上です。
確実性を上げるために、アプローチ数を確保できるメール営業は有効です。
【メリット③】受付ブロックを回避できる
電話営業だと、受付担当者から採用担当者につないでもらうことが最大の難所。
いわゆる「受付ブロック」。
一方、メール営業だと受付ブロックを回避できる可能性があります。
その理由は、次の2つ。
- 受付担当者→採用担当者の確認ハードルが低い
- 採用担当者の目に直接触れるチャンスがある
受付担当者としてはメールの”転送”で済むので、確認の手間が少ない。
実際、私も採用担当者として、受付担当者からの確認依頼を受けることはよくあります。
また、営業メールはよく見ています。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じませんか?
テレアポのメリット・デメリットって、改めて何だ?
【答え】整理すると、次の通り。
- メリット:アピール力が強い(アポイント率が高い)
- デメリット:受付担当者の判断でブロックされる
テレアポのデメリットを、メール営業でカバーできるということです。
【メリット④】採用担当者の潜在記憶に残る
採用担当者の目に触れていると、”記憶に残る”というメリットもある。
記憶に残っていると、その時は必要がなかったとしても、必要になった時に思い出してもらえる。
思い出してもらえると、求人企業側から問い合わせにつながります。
このような副次的なメリットもある。
ちなみに、私自身も何度か見ている営業メールの会社名は覚えてしまっています…。
覚えてもらいやすくするためには「キャッチコピー」が有効です。
メール営業のデメリット
メール営業をするデメリットは次の通り。
【メリット①】”やった気”になる
「定型文で、無差別にメール営業」はハマりがちな落とし穴。
確かに、量は送れます。
ただし、成果には結びつきません。
KPIは達成できても、成果につながらければ意味がない。
【メリット②】アポ率が低い
”やった気”になった結果、アポ率は低くなります。
なぜなら、定型メールはそもそも見られないから。
アポ率の前に、開封率が低いということ。
メールの読み手としては「自分に宛てたメッセージ」でなければ、基本読みません。
誰しも「自分に関係ないもの」には興味がないからです。
あなたは「校長先生のあいさつ」って覚えていますか?
私は全く覚えていません…。
やはり、読み手に「自分に関係があるんだ」と思ってもらうことが重要です。
【メリット③】ミスが起こりやすい
メール営業をするときに、次のようなミスが起こりやすいです。
- 誤字・脱字
- 宛名のミス
- 宛先のミス
テレアポと異なり”訂正”ができないため、ミスによって一発で信用を失う怖さがあります。
逆の立場で考えてみてください。
もしあなたが取引を検討している相手から、次のようなメールが送られてきたら、どう感じますか?
- 誤字・脱字が多い
- 自社の社名が間違っている
- 自分の名前が間違っている
適当な会社なんだろうな…
と考えて、取引しないですよね。
【メリット④】準備に時間がかかる
メール営業をするには、次の3つの準備が必要です。
- 社名/担当者名/メールアドレスのリスト
- メールの件名/本文
- メールのミスをなくすためのチェック時間
最近は、メールアドレスがネット上で開示されていることはほぼないです。
となると、メールアドレスを入手するためのサーチには多くの時間を要します。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
じゃあ、デメリットを補って、メリットを活かす方法ってあるの?
人材紹介のメール営業で結果を出す3つのポイント【実証済み】
メール営業をするときに外せないポイントは次の3つ。
- 送信ターゲットの選定
- 送信内容の個別カスタマイズ
- 電話を併用した追客
なぜなら、3つのポイントを抑えることで最大の効果を得られるから。
つまり、アポイント率を上げられるということ。
メール営業のメリットを活かし、デメリットを抑えられる。
それぞれ具体的に説明します。
【ポイント①】送信ターゲットの選定
送信ターゲットは、次の3条件で絞ります。
- 自社で多く成約している属性の求人先(=ゴール)
- 求職者の志向トレンド(=スタート)
- テレアポをして受付ブロックされた企業
つまり「得意な求人ゾーンで+求職者トレンドに合っていて+採用担当者とコンタクトできない」企業がターゲットということ。
なぜなら、成果につながる見込みがければ、多くの労力をかける意味がないから。
逆に言えば、成果につながる見込みの薄い企業に、多くの労力をかけてはダメ。
成約求人と求職者トレンドの分析方法は、こちらで詳しく解説しています。
≫【成約につながるアポ獲得】人材紹介の電話営業を始める前に分析すべき2つポイント
【ポイント②】送信内容の個別カスタマイズ
送るメールの内容は、架電先企業の求める人材についての提案内容を盛り込んだものにしましょう。
具体的には”求人要件に合致した人材情報”を書きます。
つまり、架電先企業へのメリット付けを最大限行った内容に個別カスタマイズをする、ということ。
なぜなら、それが架電先企業が最も欲する情報だから。
逆に、盛り込めないならターゲット設定が間違っています。
相手を求めるものを理解できないのに、効果的なアプローチはできません。
また、「営業っぽい」内容にならないよう注意しましょう。
「営業っぽい」内容とは、次のようなメール。
- 件名も、本文もすべて「使いまわし」のテンプレ
- メールの趣旨が「会社説明」と「アポイントがほしい」だけ
- 文面から温度感が伝わらない(固すぎる)
個別カスタマイズとは真逆の内容です。
【ポイント③】電話を併用した追客
メールを送っただけで終わってしまっては、アポ率は上がりません。
メール営業をフックに、電話で追客をしましょう。
電話をする際のトークは、送ったメール文面と内容をリンクさせます。
つまり”具体的な人材情報”を切り口に受付突破を試みるということ。
具体的なトークスクリプトが気になる方は、こちらの記事をどうぞ。
≫【ゴール間違ってない?】人材紹介の新規営業トーク3つの失敗パターン|成功の3ステップも解説
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
具体的に、どんな文面で送ったらいいの?
人材紹介の営業メールサンプルを紹介【NG文面も紹介】
個別カスタマイズをしたメール文面サンプルを紹介します。
こちらを参考にあなたの強みを表現できるメール文面を作成してみてください。
■件名:【ご報告】該当求職者が3名見つかりました/○○株式会社
■本文:
初めまして。
○○業界で○○な実績を持つ(キャッチコピー)人材紹介会社・○○株式会社の○○と申します。
転職サイトで○○職の募集を拝見しました。
勝手ながら、弊社登録人材をサーチしましたところ、マッチする方が3人確認できました。
具体的には次の3名です。
・Aさん:(個人情報に抵触しない情報)
・Bさん:(個人情報に抵触しない情報)
・Cさん:(個人情報に抵触しない情報)
いずれも、御社の求めていらっしゃる○○という求人要件に該当する方々です。
まずは、この方に御社求人をご紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?
今回は弊社からのご紹介でなくとも、ぜひ貴社のことを上記の方々に知っていただきたいと考えております。
弊社のサービスにご興味御座いましたら、来週は以下の日程でお打ち合わせも可能です。
・〇月〇日 ●時~●時/●時~●時/●時~●時
・ 〇月〇日 ●時~●時/●時~●時/●時~●時
・ 〇月〇日 ●時~●時/●時~●時/●時~●時
どうですか?
あなたが採用担当者だったら、少し興味がわきませんか?
採用できる可能性あるかも
という風に思ってもらえるかどうかが重要です。
中でも「件名」は特に重要です。
相手目線でない件名は、すぐに読み飛ばされてしまうからです。
ダメな件名の一例を挙げると、次の通り。
- アポイントのお願い
- 【重要】よい人材をご提案いたします
- 初めてご連絡致します
- 弊社サービスのご案内
共通点は次の2つ。
- 自分主体の文面
- ぱっと見で何が言いたいのか分からない
ここまで読んだあなたは次のような疑問を感じませんか?
追客って、具体的にどうやるの?
【答え】文面とリンクした切り出し方をします。
メール文面を受けて、追客は「お伝えした3名のことについてですが…」と切り出していきます。
話が具体的ですので、受付担当者から採用担当者へ確認をしてもらいやすいはずです。
試してみてください。
まとめ:人材紹介の新規営業メールはピンポイント+追客【楽しちゃダメ】
それでは、今日の内容を振り返ります。
メール営業で失敗するパターンは次の3つ。
- 量産型のメール営業
- 「営業」だと分かる営業メール
- 単発で終わる営業メール
新規営業メールのメリット・デメリットは次の通り。
メール営業をするときに外せないポイントは次の3つ。
- 送信ターゲットの選定
- 送信内容の個別カスタマイズ
- 電話を併用した追客
メール文面例を参考に、あなたの強みを活かせる文面を作り込んでいきましょう。
この記事を読んだあなたは、メール営業の効果的なやり方のイメージが掴めきたのではないでしょうか?
そうなると、次のような疑問も感じませんか?
そもそも、どんなターゲットにメール営業をかければいいんだ?
そんなあなたは、こちらを参考にしてみてください。
テレアポの場合はどうやってやればいいの?
そんな疑問をもつあなたは、こちらを参考にして下さい。
リクルーティングアドバイザー業務全般についても復習したい
そんなあなたは、こちらを参考にして下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。