人事に興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
キャリアアドバイザーから人事になることはできる?
どんな能力を求められるの?
具体的にどんな流れで動いたらいい?
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
日々クライアントとして接している人事担当。
ただ、いざ自分がいざ「なりたい」と思ったときに、具体的になり方って分からないですよね?
私の部下にも「将来的に人事になりたい」というメンバーがいます。
しかし、その目標に近づくのに必要なステップを踏めていないメンバーもいます。
この記事では、最短で人事を目指すためのステップを解説していきます。
キャリアアドバイザーから人事に転職するのは狭き門だけどなれる2つの理由
キャリアアドバイザーから人事になることはできます。
その理由は、次の2つ。
- 【理由①】:管理部門の中では未経験OK割合が大きいから
- 【理由②】:求める経験に「採用に関する業務」が入っているから
それぞれ説明していきます。
【理由①】:管理部門の中では未経験OK割合が高いから
管理部門特化エージェントMS-Japanのサイトを見てます。
- 人事職の求人数:1,145件
- そのうち、未経験OK求人:107件(9%)
- 経理職の求人数:2071件
- そのうち、未経験OK求人:121件(6%)
- 法務職の求人数:833件
- そのうち、未経験OK求人:72件(8%)
管理部門の中では、人事職が未経験OKの割合が高いことが分かります。
【理由②】:求める経験に「採用に関する業務」が入っているから
多くの人事求人の採用要件に「採用業務経験」というワードが入っています。
採用業務は、まさにエージェント業務経験そのものです。
ここにアドバンテージがあるわけです。
実際、私の部下にも何人も人事へ転職したメンバーがいます。
それって、どんな人なの?
と、気になりますよね?
後ほど詳しく解説します。
ただ、決して楽な道のりというわけではありません。
楽ではない理由は、次の2つ。
- 【理由①】ポジションが少ないから
- 【理由②】社内でも人気のポジションだから
私の社内でも、「自社の人事を目指したい」と言っているメンバーは多いです。
つまり、それなりの準備をしておく必要がある、ということです。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
採用業務を経験してるんだから、人事ってすぐできるんじゃないの?
キャリアアドバイザーが見落としがちな6つの人事業務【採用業務だけじゃない】
人事業務は採用業務だけじゃありません。
大きく分けて、次の6つの業務に対応します。
- 人材採用
- 人材育成
- 人事評価
- 人事企画
- 制度整備
- 労務管理
つまり、採用業務は全体の1/6にしか過ぎないということです。
キャリアアドバイザー業務と人事業務には、大きな違いがあります。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
じゃあ、その違いはどう埋めればいいの?
【答え】キャリアアドバイザー業務を突き詰めましょう
つまり、キャリアアドバイザーとして成果を出し、マネジメント業務を経験する。
マネジメントとして成果を出し、人事に関する裁量権を獲得する、ということ。
そうすると、エージェント内でほぼすべての業務にタッチできます。
私も上記のステップで、ほぼすべての人事業務にタッチしてきました。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?
全部にタッチするなんて、現実的なの?
【答え】全員が実現可能なわけじゃない
確かに、役職につける人数は限られています。
その場合は、1つでも2つでも、自分の職務領域を広げていきましょう。
広げるごとに、人事業務にタッチするチャンスは広がっていきます。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?
人事業務に携わるにはどんなスキルが必要なの?
キャリアアドバイザーから人事に転職するのに求められる3つのスキル
キャリアアドバイザーから人事に転職するのに求められるスキルは、次の3つ。
- 【必要なスキル①】コミュニケーション能力
- 【必要なスキル②】マルチタスクをこなすスキル
- 【必要なスキル③】ロジカルシンキング
【必要なスキル①】コミュニケーション能力
人事に求められるコミュニケーション能力は、単なる”会話力”ではありません。
社員を「動かす力」のことです。
なぜなら、人事の仕事はセンシティブな内容が多いから。
センシティブな内容とは、人の”処遇”に関わる内容。
センシティブな内容に関する会話をするとき、単に”伝えた”だけでは足りない。
一定程度は”納得”してもらう必要があります。
なぜなら、人は納得しなければ、動かないから。
例えば、人事評価制度。
●●の部分が変更になります
と変更点だけ伝えるのでは足らない。
伝えた相手の立場に応じたリアクションに想像力を働かせることが重要です。
例えば、次のような想定をして伝えるということ。
- なぜ変更するのか
- 変更の背景は何なのか
- 変更によるメリット・デメリット
- どう社員に伝えてほしいのか
【必要なスキル②】マルチタスクをこなすスキル
人事業務は大きく分けて6つあります。
つまり、「少なくとも」6つのマルチタスクこなしていくスキルが必要だということ。
この時の注意ポイントは、次の3つ。
- 【注意点①】計画的に対応する
- 【注意点②】人材層に応じて対応方法を変える
- 【注意点③】トラブルに柔軟に対応する
「こなせればいい」というわけじゃないのが、人事業務の難しいところです。
【注意点①】計画的に対応する
6つの人事業務は、すべてが同時進行ではありません。
発生するタイミング、ボリュームが、年間でそれぞれ違います。
例えば、新卒採用。
4月入社に向けて、計画的に採用活動を進めていきます。
【注意点②】人材層に応じて対応方法を変える
人事業務の難しいところは、業務の対象となる人材層が広いこと。
例えば、人事企画と人材教育の対象層の違い。
- 人事企画=経営層が対象
- 人材教育=経営幹部~新卒まで対象
当然、経営層と新卒では、考えていることがまったく違う。
そうなると、対象の人材層に応じて対応方法を変える必要があります。
具体的に次のような内容の違い。
- 話す内容
- 話し方
- 準備する内容
層に応じて頭を切り替えていく柔軟性が求められます。
【注意点③】トラブルに柔軟に対応する
人事業務に社内トラブルはつきものです。
社員の退職や、制度に対する不満の声など。
トラブルには、”対応する”だけでは不十分です。
次のような思考が必要となります。
- 相手の本音を引き出せているか
- 本質的な原因は何なのか
- 次に活かせる状態になっているか
- 制度に反映できるか
こういった思考をしたうえで、柔軟な対応を行います。
【必要なスキル③】ロジカルシンキング
ロジカルシンキングの中でも、特に「抽象化⇔具体化スキル」が求められます。
例えば、人材採用や人材育成、人事評価で求められるスキルは、次の通り。
- 人材採用:具体化スキル
- 人材育成:抽象化→具体化スキル
- 人事評価:具体化スキル
もっと具体的に説明すると、次の通り。
- 人材採用:会社理念→説明【具体化】
- 人材育成:社員の課題→会社の課題→育成施策の立案【抽象化→具体化】
- 人事評価:会社理念→評価制度【具体化】
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
どうやってスキルアップすればいい?
【答え】多くのスキルがキャリアアドバイザーとして力を鍛えれば身につく
めちゃ朗報です笑
ただ、単にキャリアアドバイザー業務の量をこなすだけではダメです。
「経営層に近い層の求職者」に接する機会を作っていきましょう。
そうすることで、経営層の考え方、接し方を学ぶことができます。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?
資格を取るのは有利になる?
【答え】効果は薄い
なぜなら、「経験」の方が優遇されるから。
未経験者OKの割合が”9%”であることからも分かります。
人事として評価される経験を増やしていくことが重要です。
ただし、まったく効果がないわけではない。
人事業務に活きる資格は、次の通り。
- 社会保険労務士
- 産業カウンセラー
- キャリアコンサルタント
取るのであれば、まずはキャリアコンサルタント資格を目指すといい。
なぜなら、キャリアアドバイザー業務にも、人事業務にも活きる資格だから。
時間対効果のコスパがいい。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?
具体的にどうやって動けばいいの?
キャリアアドバイザーから人事を目指す具体的な5ステップ
キャリアアドバイザーであるあなたには、説明不要かもしれませんが…
念のため、転職をする王道ステップを紹介します。
- 【ステップ①】転職サイトに無料登録
- 【ステップ②】総合型の転職エージェントに無料登録
- 【ステップ③】特化型の転職エージェントに無料登録
- 【ステップ④】”コネ”の確認
- 【ステップ⑤】①~④を採用率の高い順に整理して応募開始
え…?よく分からない…
という場合は、「キャリアアドバイザーを目指す5ステップ」で同じ解説をしています。
参考にしてください。
≫未経験でキャリアアドバイザーになるには?|5ステップと”狙い所”を解説
人事を目指す場合に違うポイントを中心に解説します。
【ステップ①】転職サイトに無料登録
人事求人のもっとも多い転職サイトはdodaです。
大手5社のサイトで人事の求人数を比較しました。
基本的にはdodaを使えばOKですが、リクナビNEXTも見ておきましょう。
なぜなら、各サイトで職務経歴書フォーマットの使いやすさに向き・不向きがあるから。
職務経歴書フォーマットは、転職サイトで提供されているものを使うのがおすすめです。
なぜなら、WORD形式で更新がしやすいから。
【ステップ②】総合型の転職エージェントに無料登録
総合型エージェントは、リクルートエージェント一択です。
その理由は、圧倒的な紹介実績です。
2位のパーソルとは、約2万人の実績差があります。
登録しない理由が見当たりません。
リクルートエージェントを利用することで、転職活動の”情報インフラ”を手にできます。
私がリクルートエージェントを実際に利用した時の体験談はこちら。
≫【体験談】リクルートエージェントってぶっちゃけどうなの?使ってみた感想を暴露
【ステップ③】特化型の転職エージェントに無料登録
特化型エージェントならMS-Japanです。
管理部門特化NO1の実績を誇る人材紹介会社。
人事職としてのキャリア形成の仕方について、専門的な意見を聞くことができます。
MS-JAPANについての口コミは、こちらにまとめています。
≫【転職回数不問って本当?】MS-JAPANの口コミや評判を6つのポイントで整理
【ステップ④】”コネ”の確認
リファーラルの可能性があるかどうかは、必ず検討しておきましょう。
リファーラルとは、友人や知人を介しての選考のことです。
なぜなら、採用成功率が大きく違うから。
- 転職エージェント経由:10%
- リファーラル:26.5%
詳しい内容はこちらで解説しています。
≫【現役面接官が回答】転職エージェントからの採用率を最大限引き上げる方法
【ステップ⑤】①~④を採用率の高い順に整理して応募開始
採用率の高い順は、次の通り。
- リファーラル
- 転職サイト
- 転職エージェント
ただし、「応募する順番」は同じではない。
応募順のポイントは、次の2つ。
- 志望度の低い順に応募
- 転職エージェント経由の応募は先に
その理由は、次の通り。
- 志望度の低い順に応募=面接熟練度を上げられる
- 転職エージェント経由の応募は先に=すべての選考を受けきれる
採用率が高いルートほど、選考が進むスピードが速く、選考回数も少なくなります。
選考の足並みが揃うよう、調整をしましょう。
まとめ:キャリアアドバイザーから人事を目指すチャンスは実は”足元”にある
それでは、今日の内容を振り返ります。
キャリアアドバイザーから人事になることはできます。
その理由は、次の2つ。
- 【理由①】:管理部門の中では未経験OK割合が大きいから
- 【理由②】:求める経験に「採用に関する業務」が入っているから
人事業務は採用業務だけじゃありません。
大きく分けて、次の6つの業務に対応します。
- 人材採用
- 人材育成
- 人事評価
- 人事企画
- 制度整備
- 労務管理
キャリアアドバイザーから人事に転職するのに求められるスキルは、次の3つ。
- 【必要なスキル①】コミュニケーション能力
- 【必要なスキル②】マルチタスクをこなすスキル
- 【必要なスキル③】ロジカルシンキング
3つのスキルを習得するのは、キャリアアドバイザー業務を極めることが近道です。
人事に転職をする王道の5ステップは、次の通り。
- 【ステップ①】転職サイトに無料登録
- 【ステップ②】総合型の転職エージェントに無料登録
- 【ステップ③】特化型の転職エージェントに無料登録
- 【ステップ④】”コネ”の確認
- 【ステップ⑤】①~④を採用率の高い順に整理して応募開始
ここまで記事を読んだあなたなら、キャリアアドバイザーから人事を目指す方法について理解を深められたのではないでしょうか。
そうなると、他のキャリアを目指す方法についても気になりませんか?
そんなあなたは、こちらの記事も参考にしてください。
キャリアアドバイザー業務全体についても復習しておきたい
そんなあなたは、こちらの記事も参考にしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。