この記事は、キャリアアドバイザーが抱える次のような悩みや疑問に、役立つ記事になっています。
登録者対応に時間がかかりすぎてしまっているんだけど、どうしたらいいか分からない
とりあえずどんどん登録者対応はしている。でも、そのせいで本来は重点的にフォローすべき求職者の方に、思うように時間をかけれらていないんだよね。
私ではなく、もっと経験のあるキャリアアドバイザーが担当した方が求職者のためになるのに…と経験不相応を感じることがある。
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
どんな求職者の方に対しても、全員に丁寧で真摯なサポートをしたい!
というマインドは素晴らしいです。
ベテランキャリアアドバイザーになっていっても、常に持っておきたい基本スタンスです。
ただ、一人のコンサルタントの方が対応できる業務量には限りがあります。
限りある業務量の中でどうしたら最大の成果を出せるか、という話が今日の話です。
この記事を最後まで読むと、効果的かつ効率的に登録者対応を行う仕組みの作り方が分かります。
経験の浅いキャリアアドバイザーほど業務量が膨らみ、残業時間が多い傾向にあります。
私自身の経験でも、メンバーとの週次ミーティングで、残業が多くなった原因を紐解いてみると…
今週は何に時間をかけたの?
○○さん(求職者の方)と電話で話すぎてしまって・・・。
○○さんって、うちから成約すると思う?
いえ、厳しいと思います…
と、自社の求職者ターゲット外の求職者へのフォローに時間をかけていることがよくあります。
一生懸命やったのに、成果が出ない状況は誰にとっても不幸です。
こういった状況を登録者対応の時点から解決していきましょう。
キャリアアドバイザーの有効面談数を増やす登録者対応3つのポイント
確認すべき登録者対応のポイントは、次の3つです。
- 【ポイント①】登録者対応の分業体制
- 【ポイント②】登録者対応の連携体制
- 【ポイント③】登録フォームと求職者ターゲットとのリンク
以下に、各項目を詳しく解説していきます。
【ポイント①】登録者対応の分業体制
分業体制とは、登録者対応担当者と面談担当者を分ける体制のことです。
面談の効率を上げるために、重要な体制となります。
分業体制を敷くには、1つの前提条件があります。
それは、面談目標数が確保できているということです。
そもそも面談目標数が確保できていないのであれば、分業体制を敷くよりも総数を確保する施策を講じる方が先です。
では、求職者面談総数が確保できている場合、どのような分業体制が考えられるでしょうか。
一例としては次の通りです。
- 専属部門を作る
- アシスタントが対応する
- 経験の浅いキャリアアドバイザーが対応する
どの体制を構築するかは、エージェントの組織規模によって異なります。
ここで、注意すべきポイントとしては、いつまでもキャリアアドバイザーに対応させるのはNGということです。
よくケースが「初期教育」として登録者対応を担当させていることがありますが、ある程度業務が定着した段階で分業化していかないと、いつまでも一人当たりの生産性は上がらないからです。
キャリアアドバイザーが面談対応に集中できることで、面談効率アップが見込まれます。
【ポイント②】登録者対応の連携体制
連携体制とは、経験値による面談担当者振り分けができる体制のことです。
経験値に応じた面談担当者振り分けは、面談の効果を上げるうえで非常に重要です。
もっと具体的にいうと、成約率の高いキャリアアドバイザーが、成約実績の高い属性の求職者の面談担当ができるように割り振りをしていくということです。
図解すると以下の通りで、図の黄色の部分をいかに作るかが重要という話です。
さらに補足すると、ベストな体制としては分業体制と連携体制と併せて、連携スピードも両立している状態です。
業務フローのイメージとしては、以下のような流れです。
初めまして!今から少々キャリア面談のお時間を頂いてもよろしいでしょうか?
はい!大丈夫ですよ。
それでは、面談担当のコンサルタントにお電話を替わりますね。
こんにちは。面談担当の○○です。それでは早速、面談を始めさせて頂きます。
というような流れです。
このような流れを作ることでより効果的な面談を実施できます。
同時に、登録者対応と面談とのタイムラグがないため、求職者登録からの面談実施率も上げることができます。
【ポイント③】登録フォームと求職者ターゲットとのリンク
登録フォームと求職者ターゲットとのリンクは「求職者登録情報=求職者ターゲット設定項目」となっているかを確認しましょう、ということです。
求職者ターゲット設定の仕方って、どうやるんだっけ・・・?
という方は、↓こちらの記事で無料公開している「求職者ターゲットリスト」を参考にしてください。
求職者が自社HPから転職相談の登録をする、登録フォームに
- どのような情報を
- どの位の分量で
登録をして頂くかの設定が非常に重要ということです。
どういった設定内容がベストなのかというと「求職者ターゲットを識別できる情報」を軸にする設定です。
こうすることで、前述した「分業体制・連携体制」の構築も円滑に進めることができるからです。
ただ、社内のシステム担当者の意見としては、次のように言うかと思います。
登録情報は可能な限り少ない方が、登録をしてもらいやすいですよ
確かに、これはトレードオフの関係性で、バランスが重要です。
登録にかかる時間が長くなるため、HPからの離脱率が上がり、登録数が減ります。
そうすると、目標登録者数が未達となってしまう可能性があります。
登録にかかる時間が短くなるため、登録ページからの離脱率が下がり、登録数が増えます。
そうすると、登録対応者の対応工数が膨れ上がり、生産性が落ちてしまう可能性があります。
そこで、おすすめの方法としては、設定項目の優先度に応じて「必須項目」「任意項目」を使い分ける方法です。
つまり、次のように設定するということです。
- 設定項目の優先度が高い=必須項目
- 設定項目の優先度が低い=任意項目
ただ、経験の浅いキャリアアドバイザーの場合、「分業・連携体制」や「登録フォーム設定」の課題に対しては、次のようなリアクションになると思います。
私の権限では、どうすることもできない領域なんだけど・・・
キャリアアドバイザー個人でどうにかできること
確かに、全社的な課題である場合は少々荷が重いですよね。
その場合のお勧めの対応方法としては、次の2点から始めていくことです。
- 自分自身の登録者対応行動(連携体制)に反映させる
- 自チームの分業体制について提案する
自分自身の責任の範疇で完結できる連携行動を変えるだけでも、面談実施率について十分な効果があります。
分業体制については、アシスタントのサポート体制などコストや影響が自チームで完結できる範囲から提案してみるとよいでしょう。
最小単位から行動を即スタートしていきましょう。
まとめ:組織の体制に目を向けながらも、キャリアアドバイザー個人の求職者ターゲットから行動を始めてみよう
今日のまとめをしていきます。
確認すべき登録者対応のポイントは、次の3つです。
- 【ポイント①】登録者対応の分業体制
- 【ポイント②】登録者対応の連携体制
- 【ポイント③】登録フォームと求職者ターゲットとのリンク
連携体制を構築する際は、連携スピードを合わせて確保することで、面談実施率も引き上げることができます。
登録フォームの設定項目については、次のように設定をしていきましょう。
- 設定項目の優先度が高い=必須項目
- 設定項目の優先度が低い=任意項目
まずは、自身の責任範疇の最小単位から即行動をしていきましょう。
改めて、キャリアアドバイザー業務全体の流れを復習しておきたいな。
という方は、↓こちらのまとめ記事を参考にしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。