【知らずに進めない】キャリアアドバイザーの将来性を3つの観点で分析する

未来のキャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?

あなた
あなた

キャリアアドバイザーって、将来性あるの?

たくの
たくの

次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます

「将来なくなる職業」にキャリアアドバイザーは含まれないのかって、気になりますよね?

「日本の労働人口の49%がAIやロボットで代替可能になる」

という野村総合研究所のレポートは、記憶に新しいのではないかと思います。

具体的には、次の100職種が「なくなる可能性の高い職種」としてリストアップされています。

株式会社野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」より

「キャリアアドバイザー」という職種は含まれていませんが、安心はできません

なぜなら、人材紹介業界でもIT化、AI化は着実に進んでいるからです。

この記事では、現役キャリアアドバイザーを指導する立場の私が、あなたの疑問にリアルに答えていきます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読むメリット
  • キャリアアドバイザーの将来性が二極化する理由が分かる
  • 二極化してしまう差がどこで生まれるのかが分かる
  • キャリアアドバイザーとしてスタートダッシュをするためにすべきことが分かる

キャリアアドバイザーの将来性は3つの面で二極化していく【上半分は将来性あり】

キャリアアドバイザーの将来性は、3つの面で二極化していきます。

3つの面とは、次の通り。

  • 【二極化①】収入面 
  • 【二極化②】生き残る可能性 
  • 【二極化③】キャリアの幅

シンプルな結論を言ってしまうと、次の二人の格差がどんどん広がっていく、ということです。

  • 力のあるキャリアアドバイザー
  • 力のないキャリアアドバイザー

それぞれについて、解説していきます。

【二極化①】収入面 

なぜ、収入面が二極化していくかというと、成約数が二極化していくから。

成約数に連動して、収入の差は開いていきます。

特に、インセンティブ制度を導入している会社では顕著です。

成約数が二極化する理由は、次の2つ。

  • 【理由①】リファーラル数に差が出るから
  • 【理由②】成約率に差が出るから

【理由①】リファーラル数に差が出るから

リファーラルとは、求職者の友人や知人を紹介してもらうこと。

実力のあるキャリアアドバイザーほど、リファーラル数が多い。

リファーラルが多いと、面談数が多くなります。

面談数が多くなれば、成約数も多くなります。

【理由②】成約率に差が出るから

実力のあるキャリアアドバイザーは、成約率が高い。

具体的なイメージとしては、次のように30%前後の差が開きます。

  • 実力のあるキャリアアドバイザー=成約率40%
  • 並みのキャリアアドバイザー=成約率10%

成約率10%は、大手エージェントの平均水準です。

JACRecruitment「2021年12月期決算説明資料」より

例えば、10人面談すると3人の成約差が出ることになります。

つまり、面談数が増えるほど、成約数の差は開く一方です。

さらに、拍車をかける状況として、「リファーラルは成約率が高い」という事情もあります。

つまり、理由①+理由②ではない。

理由①×理由②になるということ。

ちなみに、私がプレイヤーだった頃は、成約率40%を超えていました。

【二極化②】生き残る可能性 

生き残る可能性とは、「そもそもキャリアアドバイザーを続けられるか」という可能性です。

ちょっと恐ろしい話ですよね…?

ただ、私が現場で感じているリアルな話です。

生き残る可能性が二極化する理由は、次の2つ。

  • 【理由①】マッチング業務のシステム化
  • 【理由②】ダイレクトリクルーティング

【理由①】マッチング業務のシステム化

マッチングとは、求人と求職者とを当てはめていく業務のことです。

一昔前は、「求人票」と「職務経歴書」で行っていました。

現在では、双方の情報がシステム上で管理され、AIの導入も進んでいます。

マッチング業務がシステム化されることで、キャリアアドバイザーと同じ業務がある程度自動でできてしまいます

つまり、人を介さずマッチングができる、ということです。

そうなると、生き残っていくのが難しくなります。

【理由②】ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、転職サイトや転職エージェントを介さず、直接求職者にアプローチする採用手法のことです。

ダイレクトリクルーティング最大手のビズリーチは、利用企業数を毎年1,000~2,000社ペースで伸ばしています。

ビジョナル株式会社「2022年7月期第2四半期決算説明資料」より」

そうなると、キャリアアドバイザーの採用競合は「求人企業」になっていきます。

ダイレクトリクルーティングが出てくる前まで、採用競合は「他社のキャリアアドバイザー」でした。

となると、キャリアアドバイザーは単に「求人情報」を持っているだけでは生き残れません。

なぜなら、情報量で求人者に勝つことは不可能だからです。

キャリアアドバイザーの情報源が「求人者」なのだから、当然です。

となると、キャリアアドバイザーには、別軸の力が求められます。

別軸の力とは、求職者の課題に合わせた「問題解決能力」です。

例えるなら、賃貸物件を借りるときの状況に似てます。

今はまだ、何軒か不動産屋(エージェント)を回って、契約をするのが普通ですよね。

今後、不動産屋を通さず、大家さんから情報を直接もらって、比較検討する時代がくるイメージです。

そうなると、不動産屋は別軸の価値提供が必要になってきます。

【二極化③】キャリアの幅

キャリアアドバイザーになった後に考えられるキャリアプランは、次の6つ。

  • 同業他社
  • キャリアコンサルタント
  • 人事職
  • 組織・人事コンサル
  • 副業
  • 独立

キャリアアドバイザーのキャリアプランについて詳しく知りたい方は、こちらで解説しています。

「もう辞めたい…」とキャリアアドバイザーが思う理由トップ5【次のキャリアプランは全6種類】

6つのキャリアをどこまで実現できるかも、二極化します。

次の2つのキャリアであれば、誰でも実現できます。

  • 同業他社
  • 副業

なぜなら、キャリアアドバイザーとしての経験をそのまま活かせるキャリアだからです。

しかし、その他4つのキャリアについては、キャリアアドバイザーとしての基礎が身についていなければ、実現は難しい。

  • キャリアコンサルタント
  • 人事職
  • 組織・人事コンサル
  • 独立

なぜなら、キャリアアドバイザーとは評価されるポイントが異なるからです。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
あなた

二極化する根本的な差ってどこにあるの?

キャリアアドバイザーの将来性に影響を与える3つのスキル

できるキャリアアドバイザーと、そうでないキャリアアドバイザー。

違いを生む違いは、次の3つのスキルにあります。

  • 【必要なスキル①】ロジカルさ
  • 【必要なスキル②】コミュニケーション能力
  • 【必要なスキル③】提案力

詳しい内容については、こちらで解説しています。

【知れば単純】キャリアアドバイザーに必要な3つのスキル

特に「①ロジカルさ」が重要です。

なぜなら、ロジカルさがなければ、キャリアアドバイザー業務のあらゆる場面でつまづくからです。

最初につまづくポイントは、「どの求職者をサポートすべきなのか」というターゲット選定の場面。

最も危険な挫折ポイントは、「キャリア面談」の場面。

より強くロジカルさが求められます。

なぜなら、求職者は「悩んでいる」状態で相談にくる場合がほとんどだから。

つまり、ロジカルさが不足している状態。

もし、キャリアアドバイザーもロジカルさが不足していると、どうなるでしょう?

一緒に悩む」状態になり、迷走します。

キャリアアドバイザーとして、最悪なパターンです。

なぜなら、求職者が求めているものは「悩みの解決」だから。

求職者を導くためには、ロジカルさが必要です。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
あなた

ロジカルさを身に付けて、「上半分」にキャリアアドバイザーになるにはどうしたらいい?

キャリアアドバイザーとしての将来性を最大化するにはロジカルシンキングを今から勉強しておこう

「ロジカルさ」を習得するには、今から学習と実践の繰り返しが必要です。

その理由は、次の3つです。

  • 【理由①】私自身ゼロから身に付けて成果を出したから
  • 【理由②】一朝一夕には身につかないスキルだから
  • 【理由③】面接でもっとも見られるポイントだから

それぞれの理由を解説していきます。

【理由①】私自身ゼロから身に付けて成果を出したから

私は、元々「ロジカルさ」のカケラもない営業でした。

勢いと残業時間で勝負をしてきた熱血タイプの人間でした…。

しかし、人材業界に入った時、今までのやり方はまったく通用しないと感じました。

なぜなら、求人企業と求職者を莫大な数マッチングする必要があるから。

論理的かつ戦略的に進めなければ、到底勝てません。

そこで、ロジカルシンキングに関する本をいくつも読み、現場で試行錯誤を繰り返しました。

試行錯誤の結果、キャリアアドバイザーとしての「ロジカルさ」を習得できました。

ロジカルさを習得できたタイミングで、圧倒的に高い成果を出せるようになりました。

嬉しい誤算は、キャリアアドバイザーとしての成果だけでなく、マネジメントスキルの向上にもつなげられたこと。

私のキャリアの基礎になっています。

【理由②】一朝一夕には身につかないスキルだから

本を読んでも、すぐには結果に結び付きません

なぜなら、頭では分かっていても、行動に落とし込むには時間がかかるから。

本を読んでも、最初は「違和感」が強く残ります。

自分の「常識外」の論理だから当然です。

本を読んで実践

 ↓

迷う、疑う、忘れる

 ↓

もう一度本を読みなおして実践

この繰り返しです。

私の場合、行動に落とし込めるまで、1年はかかりました…。

習慣化するには、地道な努力が必要です。

だからこそ、あなたにはぜひ「今から」行動をスタートしてほしいと思います。

具体的には、私は次の2冊で勉強をしました。

私自身の「転機」になった本です。

少し価格は高めですが、きっとあなたの成長につながります。

次のようなメリットを考えると、本の費用回収は十分可能です。

  • 現職での昇給につながる
  • キャリアアドバイザーへのキャリアチェンジの可能性アップ

簡単に、2冊の内容を解説していきます。

「ロジカル・シンキング」に書かれていることは、次の4つのポイントに集約されます。

2つの「論理的に思考を整理する技術」
  • MECE
  • So What?/Why So?
2つの「論理的に構成する技術」
  • 並列型
  • 解説型

特に「MECE」という言葉を知らない人には、本書は必ず読んでほしい。

私は本書でこの概念を知り、衝撃を受けました。

【昔】たくの
【昔】たくの

だから、あの人の話には説得力があるのか!!

というリアルな気づきがありました。

分かりやすい話ができる人は、必ず身に付けています。

同時に、こんな風にも感じました。

【昔】たくの
【昔】たくの

私は今まで丸腰で戦ってきたんだな…

「何となくは分かっている」と「明確に意識している」の間には天と地ほどの差が生まれる概念です。

「考える技術・書く技術」に書かれていることは、ピラミッド構造による論理構成によって、自分の考えを分かりやすく伝える技術。

「ロジカル・シンキング」よりもさらに「考え方」のイメージを鮮明化させてくれます。

つまり、私が考える2冊の使い方は、次の通り。

  • 「ロジカル・シンキング」:考え方の基礎を学ぶ
  • 「考える技術・書く技術」 :考え方を実践できるようにする

【理由③】面接でもっとも見られるポイントだからないスキルだから

面接では、売上を立てられる「再現性」を見られます。

なぜなら、新規採用をする目的は売上増だから。

再現性があるかどうかは、現職での売上を立てるプロセスの法則性があるかどうかで判断します。

プロセスの法則性を形作るものは、ロジカルシンキングです。

だからこそ、現職のうちからロジカルシンキングを身に付けておく必要があります。

私自身も、面接を行うときにまず見るポイントです。

まとめ:キャリアアドバイザーの将来性は「今」が分かれ目

それでは、今日の内容を振り返ります。

キャリアアドバイザーの将来性は、3つの面で二極化していきます。

3つの面とは、次の通り。

  • 【二極化①】収入面 
  • 【二極化②】生き残る可能性 
  • 【二極化③】キャリアの幅

できるキャリアアドバイザーと、そうでないキャリアアドバイザー。

違いを生む違いは、次の3つのスキルにあります。

  • 【必要なスキル①】ロジカルさ
  • 【必要なスキル②】コミュニケーション能力
  • 【必要なスキル③】提案力

「ロジカルさ」を習得するには、今から学習と実践の繰り返しが必要です。

その理由は、次の3つです。

  • 【理由①】私自身ゼロから身に付けて成果を出したから
  • 【理由②】一朝一夕には身につかないスキルだから
  • 【理由③】面接でもっとも見られるポイントだから

ここまで読んだあなたなら、キャリアアドバイザーの将来性について理解を深められたのではないでしょうか。

そうなると、キャリアアドバイザーの年収についても気になりませんか?

そんなあなたは、こちらの記事も参考にしてください。

あなた
あなた

キャリアアドバイザーに関する知識をもっと知りたい

そんなあなたは、こちらの記事も参考にしてください。

あなた
あなた

キャリアアドバイザーになるための具体的なステップが知りたい

そんなあなたは、こちらの記事も参考にしてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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