キャリアアドバイザーに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
キャリアアドバイザーって、どんなやりがいがあるの?
やりがいを感じられるまでにどれくらいかかる?
中には、やりがいを感じられないキャリアアドバイザーもいる?
次のような経験をもつ私が、あなたの悩みに答えます。
- 現役の転職エージェント管理職
- キャリアアドバイザー経験は5年以上
- リクルーティングアドバイザーもキャリアアドバイザーも経験
”キャリアアドバイザーの仕事”にどんなイメージを持っていますか?
「人のキャリアに尽くす仕事」
「面談を担当する仕事」
私も実際業務に携わる前までは、業務イメージは漠然としていました。
イメージが漠然としていると”やりがい”を感じるまでに、遠回りをしてしまいます。
キャリアアドバイザーがやりがいを感じる瞬間トップ10
キャリアアドバイザーがやりがいを感じる瞬間トップ10は、次の通り。
- 求職者が求める以上の求人提案ができた瞬間
- 推薦した求職者の書類選考が初めて通過した瞬間
- 求職者の入社意思を確認できた瞬間
- 友人の求職者紹介をしてもらえた瞬間
- 入社後の活躍の様子を聞けた瞬間
- 面接対策によって求職者の面接前準備がはかどったことを実感できた瞬間
- 求職者のキャリアに対して”気付き”を与えられた瞬間
- 初回面談のアイスブレイクがうまくいった瞬間
- 初回面談の準備が功を奏して、想定通りのスムーズな面談になった瞬間
- 思いの丈を込めたスカウトに返信をもらえた瞬間
以下、私の体験談を含めて解説していきます。
【1位】求職者が求める以上の求人提案ができた瞬間
なぜなら、転職エージェントの存在価値そのものだから。
つまり、求職者が自分で転職活動をしていたのでは、巡り合えない求人企業と引き合わせることができるということ。
そのためには、求職者の話を聞き、求職者の”想像の外側”にある求人も提案することが大切。
提案に対して、求職者の”納得”が得られた瞬間には大きなやりがいを感じる。
例えると”物件探し”に近い。
自分が希望している家賃、間取り、場所にヒットする物件が見つかったら嬉しい。
でも、営業担当と話をしていく過程の中で「実は、自分にとって”場所”という条件は重要でないんだ」と気付かされたら、どうでしょう?
それまでは巡り合えていなかった、より自分の本質的希望に近い物件に巡り合うことができる。
ただ、物件選びでここまで深掘って話を聞いてくる営業担当はいないとは思いますが…笑
【2位】推薦した求職者の書類選考が初めて通過した瞬間
思わず「よっしゃ!」と、右手の拳を握りしめます笑
なぜなら、キャリアアドバイザーとして行ってきたサポートが”間違っていなかった”と証明される瞬間だから。
求職者
↓
キャリアアドバイザー
↓
リクルーティングアドバイザー
↓
求人企業
上記全員の”想いが通じた”瞬間でもあり、そこに喜びを感じる。
予想以上に書類選考が通過した瞬間には、さらに大きなやりがいを感じます。
なぜなら、内定獲得の可能性の高さを感じる瞬間だから。
【3位】求職者の入社意思を確認できた瞬間
なぜなら、キャリアアドバイザーにとっての“成果”だから。
ただ、サポート過程があっての成果。
一生懸命サポートをしてきた“答え合わせ”の意味合いが強い。
求職者の中には、内定獲得後に期限ギリギリまで悩み続ける方もいる。
こういったケースでは特に“過程”が重要。
求職者の思いに寄り添ってきたサポート過程があるからこそ、最後に的確なアドバイスができる。
「自分の成績のために言ってるんでしょ?」
求職者からこんなことを言われないサポートができているか?がポイント。
【4位】友人の求職者紹介をしてもらえた瞬間
なぜなら、求職者からの信頼が“形”となって現れる瞬間だから。
キャリアアドバイザーとして活動していると、求職者から“感謝”の言葉を日々頂く。
ただ、その中で友人を紹介してくれる求職者はごくわずか。
それはそうですよね?
紹介をするということは、自分がそのキャリアアドバイザーの品質を“保証する”ということ。
下手をすれば、紹介をした自分が友人の信頼を失いかねない。
リスクを冒しても紹介をしてくれる“思い”が紹介の裏側にはある。
【5位】入社後の活躍の様子を聞けた瞬間
なぜなら、自分の行ったキャリア支援が”長期的視点に立てていた”という証明になる瞬間だから。
転職エージェントの役割は、求職者に転職を”意思決定させる”ことではない。
あくまで求職者の自己決定ありきで、ベストな意思決定の”サポート”をすること。
つまり”入社”することも”退職”することも、すべては求職者自身の意思。
そういった大前提はあるが、入社後短期間のうちに退職をしてしまったと聞いた時には、キャリアアドバイザーとしては申し訳ない気持ちで一杯になる。
だからこそ「入社後、活躍をしている」という話を聞くと、嬉しさと同時に安心感を感じます。
【6位】面接対策によって求職者の面接前準備がはかどったことを実感できた瞬間
なぜなら、内定獲得の可能性がグッと高まることを実感できるから。
面接対策の中では”退職理由”や”転職理由”などの整理を行っていきます。
ただ、残念ながら求職者の中には対策内容を”表面的”にしか受け取ってくれない方もいる。
何百人と求職者に会っている面接官からすれば、求職者の小手先のテクニックは面接内ですぐに見破られる。
反対に、面接対策の内容を”主体的”に捉えてもらえると、面接の場に自信をもって臨めるイメージがつく。
自信は面接官にも伝わります。
自分の行った仕事が”相手の心に届いている”という状態は嬉しいもの。
【7位】求職者のキャリアに対して”気付き”を与えられた瞬間
なぜなら、きちんと求職者のキャリアに”向き合えている”ことの証明になるから。
キャリアアドバイザーは、求職者の悩みや相談を聞き、客観的な立場からアドバイスをする。
求職者は”自分にはなかった視点”を得られ、次の行動に移ることができる。
つまり、求職者にとって自分が”キャリアの転機”になる可能性があるということ。
仮に”転職をしない”という判断をする場合にも、求職者に対して”気付き”という価値提供ができる。
”転職支援”という役割を担うのと同時に”キャリア支援”という役割も担う、難しくやりがいのある仕事がキャリアアドバイザー。
【8位】初回面談のアイスブレイクがうまくいった瞬間
なぜなら、キャリアアドバイザーの価値を認めてもらえる準備が整う瞬間だから。
「転職エージェントって怪しくないの?」
求職者は、大なり小なりという猜疑心を持っている。
的確なアイスブレイクを行うことで、猜疑心が信頼感に変わる。
信頼感があって初めて、求職者とのオープンな面談ができる。
効果的な初回面談を実施するために、アイスブレイクの成功は欠かせない。
もちろん「いい天気ですね」的なアイスブレイクではない笑
求職者のメリットになり、自分の権威性につながる情報を的確に提供していく。
【9位】初回面談の準備が功を奏して、想定通りのスムーズな面談になった瞬間
なぜなら、余裕をもって求職者との会話ができるから。
余裕があれば、求職者により多くの価値提供を行うことに専念できる。
ただ、キャリアアドバイザーを初めたての頃は、想定は全く当たりません。
想定外のことが多すぎて焦ります笑
経験が少なければ、想定できるケースも少ないため、想定が当たらないのも当然です。
経験を積むと、想定の幅と精度が上がっていく。
想定の幅と精度が上がれば、提供できる情報量も多くなる。
相手が求めるものをより多く提供できる面談を行うことができるようになる。
【10位】思いの丈を込めたスカウトに返信をもらえた瞬間
なぜなら、スカウトの返信率は数%。
心が折れそうな思いで送信しているから。
スカウトはいわば”相手の名前の分からないラブレター”のようなもの。
しかもそのラブレターは、何百通と書く。
相手のことを必死で考え、思いの丈を込めて書いても、ほとんどが読み捨てられてしまう。
試行錯誤した結果、返信がもらえると、純粋に嬉しいもの。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
やりがいを感じられるまでにどれくらいかかる?
早い人なら半年でキャリアアドバイザーとしてのやりがいを感じられる
なぜなら、求人提案とキャリアコンサルティングの両輪が揃うには、最低半年はかかるから。
具体的な工程は、次の通り。
最初の三か月
- 面談の流れ、基礎理論を学ぶ
- ”ヒアリング”を中心とした面談を実施
- 早い人なら成約まで経験
私は、初めて面談を行うときは、緊張で吐きそうになりました笑
この時期成約に至ったとしても、あまり実感が伴わない。
なぜなら、とても嬉しい反面、”ラッキーパンチ”感が残るから。
後半の三か月
- ヒアリングをする”ポイント”が掴めてくる
- 自信を持って面談に臨むことができるようになる
- 求人の概要や訴求ポイントが掴めてくる
”何をすれば、成果につながるのか”が実感できるようになる時期。
”分かる”→”できた”になることで、自信につながる。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
”求人提案”はリクルーティングアドバイザーがやるものなんじゃないの?
【答え】
・分業型:リクルーティングアドバイザーが担当する
・両面型:キャリアアドバイザーも担当する
ただし、分業型であっても求人概要は把握しておいた方がいい。
なぜなら、求職者は「”話を聞いてくれたキャリアアドバイザー”の意見が聞きたい」と思うから。
求職者に対して求人選定を含めた全方位で介入していくからこそ、付加価値の高い貢献ができる。
まとめると、最初の3か月間が正念場。
ここを乗り越えれば、キャリアアドバイザーとしてのやりがいを感じることができる。
中には”やりがい”を感じられていないキャリアアドバイザーもいる?
やりがいを感じられないキャリアアドバイザーの特徴2選【退職率も高め】
いつまで経ってもやりがいを感じられないキャリアアドバイザーの特徴は、次の2つ。
- 成果を早く求めすぎる
- 自分の頭で思考できない
2つの特徴を持っていると、成長しない。
成長しないと、成果が出ない。
成果が出ないと、やりがいも感じられない。
具体的に、どのような業務上の特徴があるかというと、次の通り。
- ”面談数”ばかりを追いかけている
- テンプレート頼りでヒアリングが浅い
- ”求人応募をしてもらうため”の面談になっている
目前の自己利益ばかりを追いかければ、求職者もそれに感づき逃げる。
求職者の立場に立ったヒアリングをしなれば、何を提案しても心には刺さらない。
「もし、自分が求職者ならどう感じるか」
この観点を持ってサポートすることがベスト。
その意味では、あなた自身の転職活動が大切な経験となる。
私も、自分が転職活動をしたときに担当をしてくれたキャリアアドバイザー、リクルーティングアドバイザー、面接官共に、記憶に残っています。
特に、執拗な質問をされたキャリアアドバイザーは忘れません笑
【まとめ】キャリアアドバイザーを初めて半年が”やりがい”を感じる分かれ道
それでは、今日の内容を振り返ります。
キャリアアドバイザーがやりがいを感じる瞬間トップ10は、次の通り。
- 求職者が求める以上の求人提案ができた瞬間
- 推薦した求職者の書類選考が初めて通過した瞬間
- 求職者の入社意思を確認できた瞬間
- 友人の求職者紹介をしてもらえた瞬間
- 入社後の活躍の様子を聞けた瞬間
- 面接対策によって求職者の面接前準備がはかどったことを実感できた瞬間
- 求職者のキャリアに対して”気付き”を与えられた瞬間
- 初回面談のアイスブレイクがうまくいった瞬間
- 初回面談の準備が功を奏して、想定通りのスムーズな面談になった瞬間
- 思いの丈を込めたスカウトに返信をもらえた瞬間
早い人なら半年でキャリアアドバイザーとしてのやりがいを感じられる。
いつまで経ってもやりがいを感じられないキャリアアドバイザーの特徴は、次の2つ。
- 成果を早く求めすぎる
- 自分の頭で思考できない
この記事を読んだあなたは、きっとキャリアアドバイザーとしての成功イメージを掴めてきているはず。
よし、じゃあ転職活動してみよう!
と思ったあなた。
ちょっと待ってください。
転職活動は”戦略”を間違うと、大きく結果が変わります。
行動するに当たっては、次の記事を参考にしてみてください。
≫未経験でキャリアアドバイザーになるには?|5ステップと”狙い所”を解説
キャリアアドバイザーに関する基礎知識をもっと固めておきたい
というあなたは、こちらを読んでみてください。
≫【保存版】キャリアアドバイザーへの転職を目指す人のための完全ガイド
最後までご覧いただきありがとうございました。