キャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの違いって何?
キャリアアドバイザーが営業活動をすることもあるの?
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーに求められる能力って何?
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
リクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーの違いについて、基本的な定義は分かりますよね?
ただ、現場で具体的にどこからどこまでを、どちらが対応するかという細かなイメージはつかないんじゃないですか?
業務が「重なる」部分について、どう連携しているのかってイメージしづらいですよね?
私も転職活動をしていた際も、よく分かっていませんでした。
正直なところ、転職活動を終えた時ですら、イメージは漠然としてました笑
この記事では私の経験を踏まえて、あなたの業務イメージを明確化させていきます。
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの業務領域【会社によって違うポイントは2つ】
基本的な業務領域は次の通り。
- キャリアアドバイザー:”求職者”に対して行う業務
- リクルーティングアドバイザー:”求人企業”に対して行う業務
シンプルです。
具体的な業務な業務内容は次の通り。
それぞれ詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
≫リクルーティングアドバイザーの仕事内容とは?【2つの挫折ポイントも発表】
≫キャリアアドバイザーの仕事内容とは?【全11種類を現役転職エージェント管理職の私が解説】
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの業務で”重複”する部分は、次の2つ。
- 求人紹介
- 面接対策
それぞれの具体的な業務内容は、次の通り。
- 求人紹介:キャリアアドバイザーが求職者に、おすすめの求人を紹介する
- 面接対策:キャリアアドバイザーが求職者に、選考を受ける企業の内定がでるようサポートする
この2つの業務をキャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーどちらが行うかは、会社によって違います。
なぜなら”スピード”と”効率”のどちらを優先するかの考え方が異なるから。
一般的には、リクルーティングアドバイザーがキャリアアドバイザー業務まで行ってしまうケースが多い。
考え方の違いが出る原因は、会社規模による違いによるところが大きい。
具体的には”30人”が境界線。
30人は組織的に仕事をするか、俗人的に仕事をするかの分かれ目。
- 30人以上の組織:境界線が明確
- 30人以下の組織:境界線があいまい
求人紹介も面接対策も、基本的な流れは次の通り。
リクルーティングアドバイザー
↓伝える
キャリアアドバイザー
↓伝える
求職者
問題は、キャリアアドバイザーを挟むことによって情報の伝達スピードや精度が落ちてしまうこと。
なぜなら、リクルーティングアドバイザーがキャリアアドバイザーに対して、求人や会社特徴の説明をする必要があるから。
つまり”伝言ゲーム”の状態が起こる。
求人については、リクルーティングアドバイザーの方が詳しい。
”スピード”を優先したいなら、次のようにキャリアアドバイザーを挟まない形に業務設計をする。
リクルーティングアドバイザー
↓直接伝える
求職者
この形にするデメリットは、リクルーティングアドバイザーが業務過多になること。
本来キャリアアドバイザーがやる業務を巻き取るのだから、業務量は増えてしまう。
その結果、求人獲得や商談等に十分な時間を確保できなくなると、全体の”業務効率”は落ちる。
全体の”効率”を優先したいなら、キャリアアドバイザーを挟む方がいい。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
ちゃんと業務領域が分かれていた方が楽じゃない?
【答え】結果を早く出したいリクルーティングアドバイザーにとってはそうでもない
確かに、きれいに業務領域が分かれていた方が、やるべき業務は明確になる。
ただ、業務領域が分かれていると業務スピードと精度はどうしても落ちる。
さらに、リクルーティングアドバイザー業務の”効果”も落ちてしまう。
リクルーティングアドバイザーが直接求職者に伝えた方が、求職者に応募してもらえる確率が高いということ。
自分で求職者に対して積極的に行動を起こし、成果を上げていきたい
と考えるリクルーティングアドバイザーにとってはフラストレーションのたまる環境。
自分のタイプに応じて、環境を選んでいくことが重要です。
逆に、キャリアアドバイザーがリクルーティングアドバイザー業務をすることもある?
キャリアアドバイザーがリクルーティングアドバイザーのように”営業”をするのは”紹介”をもらった時
キャリアアドバイザーの仕事は求職者対応となるため、基本的には営業活動をすることはない。
ただ、求職者から求人企業を紹介してもらった時は、例外的に対応する場合がある。
具体的には、次の2パターン。
- 自社経由で入社頂いた求職者:入社決定先の関連会社を紹介してもらう
- 他社経由で入社決定となった求職者:(自社との取引がない)入社決定先を紹介してもらう
なぜなら、求職者としては担当キャリアアドバイザーのサポートに満足したことが、紹介する理由になっているから。
私の転職の際は、大変お世話になりました。
○○さん(あなた)にぜひお引き合わせしたい企業があるのですが…
という流れ。
求職者の意向を尊重すれば、担当キャリアアドバイザーが求人側の対応もすることになります。
この場合の対応方法は次の2つ。
- キャリアアドバイザーがそのまま求人担当を行う
- 商談時にリクルーティングアドバイザーを同席させ、引き継ぐ
どちらになるかは、会社の敷くルールによって異なります。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
引き継ぎをさせられちゃうなら、損じゃない?
【答え】そんなこともない。
なぜなら、逆のパターンが起こった時に引き継いでもらえるから。
つまり、リクルーティングアドバイザーが求職者を紹介してもらった時に、引き継いでもらえるということ。
具体的には、求人企業の採用担当者自身や求人企業の従業員の転職相談など。
ギブ&テイクの状態を作れれば、営業活動が好循環になっていきます。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
業務の違いは分かったけど、それぞれの仕事に求められる能力の違いって何?
リクルーティングアドバイザーに求められる3つの力|キャリアアドバイザーに求められる5つの力
リクルーティングアドバイザーに求められる3つの力
リクルーティングアドバイザーに求められる力は次の3つ。
- ずる賢さ
- やり抜く力
- 行動力
もっと抽象化した表現をすると、次の通り。
- ずる賢さ = 効率
- やり抜く力 = 効果
- 行動力 = 量
対応する業務量が多い職種だからこそ、これら3つが重要なスキルとなる。
あなたはいくつのスキルを持っていますか?
もし1つでも該当するスキルがあるなら、リクルーティングアドバイザーへの適性があるといえます。
なぜなら、私自身が入社前には”行動力”の1つしかなかったから。
入社後に他のスキルを獲得していくことは十分可能です。
リクルーティングアドバイザーのスキルについて、もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
≫【面接官が暴露】人材紹介会社の営業職に向いている人が持つ3つのポテンシャル
キャリアアドバイザーに求められる5つの力
キャリアアドバイザーに求められる力は次の5つ。
- 他者理解を深めようとする探求心
- 細やかな配慮
- 先入観を持たない柔軟的思考
- 情報連携力
- 市場感覚
中でも”他者理解を深めようとする探求心”は最も大切なスキル。
なぜなら、後天的に身に付けることが難しいから。
簡単に言えば「他者に強い興味があるか」ということ。
現役転職エージェント管理職である私から見ても、社内のキャリアアドバイザーで”他者への興味”が薄いコンサルタントは伸び悩んでいます。
キャリアアドバイザーに求められるスキルについて、もっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
≫【コミュ障でも大丈夫!?】キャリアアドバイザーに向いている人が持つスキル5選
まとめ:キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの違いを知るには会社の戦略を見極めよう
それでは、今日の内容を振り返ります。
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーとの基本的な違いは次の通り。
- キャリアアドバイザー:求職者に対して行う業務
- リクルーティングアドバイザー:求人企業に対して行う業務
キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーの業務で”重複”する部分は、次の2つ。
- 求人紹介
- 面接対策
この2つの業務をキャリアアドバイザーのリクルーティングアドバイザーどちらが行うかは、会社によって異なります。
ただ、リクルーティングアドバイザーがキャリアアドバイザー業務を行うケースが多い。
逆に、キャリアアドバイザーの仕事は求職者対応となるため、基本的には営業活動をすることはない。
ただ、求職者から求人企業を紹介してもらった時は、例外的に対応する場合がある。
それぞれに求められる能力は次の通り。
リクルーティングアドバイザーに求められる力は、次の3つ。
- ずる賢さ
- やり抜く力
- 行動力
キャリアアドバイザーに求められる力は、次の5つ。
- 他者理解を深めようとする探求心
- 細やかな配慮
- 先入観を持たない柔軟的思考
- 情報連携力
- 市場感覚
この記事を読んだあなたは、きっとそれぞれの業務イメージが沸いてきたんじゃないですか?
リクルーティングアドバイザーやキャリアアドバイザーを目指すための具体的な流れも知りたい
というあなたは、こちらを読んでみて下さい。
リクルーティングアドバイザーやキャリアアドバイザーに関する基礎知識も固めておきたい
というあなたは、こちらを読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。