キャリアアドバイザーに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
キャリアアドバイザーって激務なの?
激務じゃないキャリアアドバイザーになるには、どうしたらいいの?
今から準備しておくなら、何から始めたらいい?
次のような経験をもつ私(@たくの)が、あなたの悩みに答えます
キャリアアドバイザーについて、次の様なイメージはありませんか?
求職者の悩みを聞く仕事ってことは、精神的に激務なんじゃないかな…。
確かに、そういった面での大変さもあります。
しかし、キャリアアドバイザーの仕事は、精神的な面以外での大変さもあります。
激務になる諸々の背景を知りたいですよね?
この記事では私の実体験を踏まえて、キャリアアドバイザーの大変さについての疑問に答えていきます。
キャリアアドバイザーは激務になりやすい【6つの理由を解説】
キャリアアドバイザーは激務になりやすい。
その理由は、次の6つ。
- 【理由①】面談スタートは18時以降が多いから
- 【理由②】面談スキルがないと面談時間が長くなるから
- 【理由③】求職者対応の終わりが読めないから
- 【理由④】求職者の”見極め”が難しいから
- 【理由⑤】仕事の総量が多いから
- 【理由⑥】高い事務処理スキルを求められるから
そもそも、キャリアアドバイザーの仕事って何?
という方は、こちらを参考にしてください。
≫キャリアアドバイザーの仕事内容とは?【全11種類を現役転職エージェント管理職の私が解説】
【理由①】面談スタートが基本18時以降だから
求職者は多くの方が”在職中”に相談に来ます。
そうなると、どうしても面談のスタート時間は”終業後”になる。
面談開始時間が遅いので、残業時間も多くなります。
さらに、悲報です。
求職者の中には、遅刻する求職者もいます。
すみません…電車が遅延していて、10分ほど遅れそうです…
という事前連絡をもらえれば、まだいい方。
中には、事前連絡なしで遅れてくる方も…。
そんな時は顔では微笑み対応しながらも、心中笑えていません…。
【理由②】面談スキルがないと面談に時間がかかるから
面談スキルとは、以下の3つ。
- 抽象・具体化スキル
- 因果関係の把握スキル
- 共感的理解スキル
何のこっちゃ?
って感じですよね。
現時点では、「いろんなスキルが必要なんだな」という理解でOKです。
この3つのスキルがないと、次の2つの問題が発生します。
- 求職者の根本的な悩みにたどり着けない
- 求職者の根本的な悩みにたどり着くのに時間がかかる
つまり、求職者を”行動”に導くまでの時間がかかるほど、キャリアアドバイザーの仕事は激務になる、ということです。
よくある面談の失敗シーンの一例としては、次のようなもの。
- 求職者が”煮え切らない”状態になる
- 求職者と一緒に悩んで、堂々巡りになってしまう
- 世間話が盛り上がりすぎる
- 表面的な話しかしてもらえない
【理由③】求職者対応の量が読めないから
キャリアアドバイザーは、少なくとも常時4~5名の求職者とやり取りをします。
求職者からは、本人都合で電話・メールの連絡が来る。
よく連絡のくる時間帯は次の通り。
- 朝の通勤時間帯
- ランチタイム
- 終業後
- 休日
すべての求職者に即対応ができれば理想。
ただ、そうもいかない。
なので、緊急度と重要度の優先順位をつけて対応します。
ただ、突発的に緊急度の高い対応が同時に発生する状況も起こります。
この状況は読めない。
ただでさえ忙しいのに、集中的に忙しくなる瞬間もある、ということ。
【理由④】求職者の”見極め”が難しいから
求職者の見極めとは、「どの求職者のサポートに力をいれるべきか」を判断すること。
見極めをしないと、成果につながりません。
なぜなら、支援すべき求職者に十分な時間を使えないから。
万遍なく求職者のサポートをすることが、激務の原因にもなります。
ただ、”見極め”は難しい。
なぜなら、次の2つのスキルを求められるから。
- 転職市場の需給感覚
- ミスマッチを伝える力
【スキル①】転職市場の需給感覚
転職市場の需給感覚は、次の4つの情報を把握していることが前提となる。
- 求人企業の採用ターゲット
- 求人企業の採用成功率
- 自社の成約実績・成約率
- 他社の成約実績・成約率
内容が実務的すぎるので、詳しい説明は省きます。
ざっくりいえば、次の通りです。
- 「どの程度求められている人材なのか」
- 「どの程度の採用成功確率の人材なのか」
キャリアアドバイザー1年目のコンサルタントがこの情報を自分で把握できるでしょうか?
難しいです。
何でも自分でやろうとしてはダメで、先輩キャリアアドバイザーを頼らないと激務確定です。
【スキル②】ミスマッチを伝える力
ミスマッチを伝える力とは、「需給状況がマッチしない状況をハッキリ伝える」ということ。
これには、私自身も苦労しました…。
過去の私を含め、キャリアアドバイザーがよくやりがちな間違い。
それは、需給状況がマッチしていないのに、次のように無責任に励ますこと。
諦めずに頑張りましょう
求職者にとって厳しい現実も、ありのままを伝えます。
「お人好し」は激務になる可能性を上げるだけです。
求職者にとっては、ミスマッチの情報が新たなキャリアの判断材料になる。
キャリアアドバイザーにとっては、求職者の選択と集中ができる。
しっかり情報提供をした方がWIN-WINです。
実際、求職者自身も置かれている状況を理解している場合が多い。
ハッキリいってもらえて、すっきりしました。
というリアクション。
そうすると、次のような思考につながっていくこともよくあります。
現実を考えると、どんなキャリアを選択すべきかな…
現実をしっかりと伝えることで、新たな選択の機会を提供できます。
【理由⑤】仕事の総量が多いから
キャリアアドバイザーは、とにかくやることが多い。
ざっと一例を挙げると次の通り。
- スカウト
- 求人掲載
- 面談準備
- 初回面談
- 再面談
- 求人紹介
- 面接対策
- 面接調整
- 内定調整
- 入社調整
これを見るだけで、ちょっと引きますよね?笑
さらに、悲報です。
業務は好調であるほど、雪だるま式に激務になります。
- スカウトが好調→面談が増える
- 面談が好調→面接対策・調整が増える
こういった流れ。
思考停止で業務を増やすと、激務になります。
「どのように業務量を上げるか」がポイントです。
【理由⑥】高い事務処理スキルを求められるから
多くの業務を抱えるキャリアアドバイザー。
特に、次の2つの業務において、高い事務処理スキルを求められます。
- 記録を残す業務
- 文章を書く業務
具体的に一例を挙げると、次の通り。
- 面談後に、一連の会話の流れを記録する業務
- スカウトの文章を考えてメールを書く業務
高い事務処理能力がないと、一つ一つの業務に時間がかかる。
業務全体の時間を合計すると、激務になります。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
激務じゃないキャリアアドバイザーになるには、どうしたらいい?
キャリアアドバイザーが激務にならない8つの条件【早く帰れる】
キャリアアドバイザーが激務にならない8つの条件は、以下の通り。
- 【条件①】フレックスタイム制が導入・実施されていること
- 【条件②】ロジカルシンキング力があること
- 【条件③】仕事の初速が早いこと|所要時間の見極め
- 【条件④】ネガティブな話をストレートに伝えるメンタリティーがあること
- 【条件⑤】転職市場の市場感覚があること
- 【条件⑥】仕事の調整力があること|重要度と緊急度
- 【条件⑦】タッチタイピングをマスターしていること
- 【条件⑧】ライティング力があること
条件多いわ!
って思いますよね?笑
条件①については、求人先選定の段階で見分けられます。
条件②~⑧については、スキル面の話です。
ただ、安心してください。
キャリアアドバイザー1年目から全てのスキルを持っている人なんて、ほぼいません。
入社してから徐々にでOKです。
ただ、ワークライフバランスよく働いているキャリアアドバイザーは、これらのスキルを持っています。
私がキャリアアドバイザー1年目。
ある先輩キャリアアドバイザーが、圧倒的な成果を出しながら、退勤時間はほぼ定時。
私は残業まみれ。
当時はこんな風に思ったものです…。
あの人はサイヤ人なのか!?
(ドラゴンボール世代じゃない人ごめんなさい笑)
今振り返れば、その先輩キャリアアドバイザーは、条件②~⑧をほぼ満たしていました。
もっというと、大きく全社的水準を上回っていました。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
今から準備しておくなら、何から始めたらいい?
激務じゃないキャリアアドバイザーになるなら、ロジカルシンキングとタッチタイピングの訓練をしておこう
今からキャリアアドバイザーになる準備をしたいという意欲高めのあなた。
まず次の2つのスキル習得から始めましょう。
- 【スキル①】ロジカルシンキング
- 【スキル②】タッチタイピング
- 【番外編スキル】ライティング力
理由は次の2つ。
- 人材業界に入る前であっても、マスターできるスキルだから
- もし人材業界に入らなくても、職種問わず役立つから
激務にならない8条件に照らし合わせると次の通り。
- 【条件①】フレックスタイム制が導入・実施されていること→入社前に確認
- 【条件②】ロジカルシンキング力があること→入社前にスキルアップ
- 【条件③】仕事の初速が早いこと|所要時間の見極め→入社後にスキルアップ
- 【条件④】ネガティブな話をストレートに伝えるメンタリティーがあること→入社後にスキルアップ
- 【条件⑤】転職市場の市場感覚があること→入社後にスキルアップ
- 【条件⑥】仕事の調整力があること|重要度と緊急度→入社後にスキルアップ
- 【条件⑦】タッチタイピングをマスターしていること→入社前にスキルアップ
- 【条件⑧】ライティング力があること→入社前にスキルアップ
それぞれ解説していきます。
【スキル①】ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは、次の2冊の本を読んでください。
私自身の”転機”になった本です。
私もロジカルシンキングを身に付ける前までは”話がまとまらない””的を得ない”ということが多かった。
ロジカルシンキングを身に付けた後は”話す”時間よりも”考える”時間の方が増えた。
そうすると、少ない会話の中でも、話がまとまるようになる。
少し価格は高めですが、あなたの成長につながるはず。
昇給が1か月早まれば、十分費用回収は可能。
「ロジカル・シンキング」に書かれていることは、次の4つのポイントに集約されます。
2つの「論理的に思考を整理する技術」。
- MECE
- So What?/Why So?
2つの「論理的に構成する技術」。
- 並列型
- 解説型
特に「MECE」という言葉を知らない人には、本書は必ず読んでほしい。
私は本書でこの概念を知り、衝撃を受けました。
だからあの人の話には説得力があるのか!!
というリアルな気づきがありました。
分かりやすい話ができる人は必ず身に付けています。
また「何となくは分かっている」と「明確に意識している」の間には天と地ほどの差が生まれる概念です。
「考える技術・書く技術」に書かれていることは、ピラミッド構造による論理構成によって、自分の考えを分かりやすく伝える技術。
「ロジカル・シンキング」よりもさらに「考え方」のイメージを鮮明化させてくれます。
つまり、私が考える2冊の使い方は、次の通り。
- 「ロジカル・シンキング」:考え方の基礎を学ぶ
- 「考える技術・書く技術」 :考え方を実践できるようにする
【スキル②】タッチタイピング
タッチタイピングは無料で習得できます。
”e-typing”を使いましょう。
基礎練習→基本練習→応用練習の順番でマスターしていく。
1日5分の継続が大切です。
私はe-typingで地道に練習して、タッチタイピングを習得しました。
さらに、「ミスタイピング」が減ったことも業務効率を上げるのに役立ちました。
タイピングスピードが速くても、「バックスペース」を押す数が多いと業務効率は悪くなります。
e-taypingの難点は「学習」感の強さ。
飽きてきたら息抜きに”寿司打”も併用するのがおすすめ。
【番外編スキル】ライティング力
ロジカルシンキングとタッチタイピングはもうOKです
というツワモノのあなた。
ライティングの中でも、WEBライティングにチャレンジしてみてください。
お金をもらいながら、キャリアアドバイザーに必要なスキルを身に付けることができます。
具体的には、次の2つのスキルを身に付けることができます。
- SEOの知識
- ライティング力
詳しくはこちらで解説しています。
≫【ベストな選択】人材紹介コンサルタントが副業するならWEBライティングがおすすめな3つの理由
まとめ:キャリアアドバイザーは激務になりやすいけど、対策は今すぐにできる
それでは、今日の内容を振り返ります。
キャリアアドバイザーは激務になる理由は、次の6つ。
- 【理由①】面談スタートは18時以降が多いから
- 【理由②】面談スキルがないと面談時間が長くなるから
- 【理由③】求職者対応の終わりが読めないから
- 【理由④】求職者の”見極め”が難しいから
- 【理由⑤】仕事の総量が多いから
- 【理由⑥】高い事務処理スキルを求められるから
キャリアアドバイザーが激務にならない8つの条件は、以下の通り。
- 【条件①】フレックスタイムが導入・実施されていること
- 【条件②】ロジカルシンキング力があること
- 【条件③】仕事の初速が早いこと【所要時間の見極め】
- 【条件④】ネガティブな話をストレートに伝えるメンタリティーがあること
- 【条件⑤】転職市場の市場感覚があること
- 【条件⑥】仕事の調整力があること【重要度と緊急度】
- 【条件⑦】タッチタイピングをマスターしていること
- 【条件⑧】ライティング力があること
まず次の2つのスキル習得から始めましょう。
- 【スキル①】ロジカルシンキング
- 【スキル②】タッチタイピング
- 【番外編スキル】ライティング力
ロジカルシンキングは、次の2冊の本を読んでください。
タッチタイピングは”e-typing”を使いましょう。
この記事を読んだあなたは、きっとキャリアアドバイザーとしてバランスよく働くイメージをつかめたんじゃないですか?
よし、じゃあ転職活動してみよう!
と思ったあなた。
ちょっと待ってください。
転職活動は”戦略”を間違うと、大きく結果が変わります。
行動するに当たっては、次の記事を参考にしてみてください。
≫未経験でキャリアアドバイザーになるには?|5ステップと”狙い所”を解説
キャリアアドバイザーに関する基礎知識をもっと固めておきたい
というあなたは、こちらを読んでみてください。
≫【保存版】キャリアアドバイザーへの転職を目指す人のための完全ガイド
最後までご覧いただきありがとうございました。