人材紹介に興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?

人材紹介の業種って何に分類されるの?

サービス業って幅広いけど、どのくらいの種類があるの?

人材紹介がサービス業に占める割合ってどのくらい?

次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
- 現役の転職エージェント管理職
- リクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザー経験5年以上
- 業界の事業分析も担当

人材紹介の業種って”人材業”?それとも”サービス業”?
って、迷いますよね?
”人材業界”という言葉がポピュラーなだけに、迷いやすい。
この記事では、統計情報も折り込みながら、あなたの疑問に答えていきます。
- 人材紹介の業種に関して明確な定義を理解できる
- ”業種”自体の理解が深まる
- サービス業全体から見た人材紹介業の規模感が理解できる
人材紹介の業種は”サービス業”に分類される

人材紹介は”サービス業”の業種に分類されます。
厳密にいえば ”サービス業(他に分類されないもの)” という業種です。
日本標準産業分類によって定義されています。
日本標準産業分類とは、総務省が事業所を”経済活動別に”分類するために設定したもの。
日本標準産業分類は、4段階の構成になっています。
- 大分類
- 中分類
- 小分類
- 細分類
一般的に”業種”というと、 日本標準産業分類 の”大分類”のことを意味します。
”大分類” を一覧にすると、次の通り。
- 農業,林業
- 漁業
- 鉱業,採石業,砂利採取業
- 建設業
- 製造業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 情報通信業
- 運輸業,郵便業
- 卸売業,小売業
- 金融業,保険業
- 不動産業,物品賃貸業
- 学術研究,専門・技術サービス業
- 宿泊業,飲食サービス業
- 生活関連サービス業,娯楽業
- 教育,学習支援業
- 医療,福祉
- 複合サービス事業
- サービス業(他に分類されないもの)
- 公務(他に分類されるものを除く)
- 分類不能の産業

一部の括りは大きくて、一部はざっくりしてない?
って感じますよね?
中分類を見てみます。
- 農業
- 林業
- 漁業(水産養殖業を除く)
- 水産養殖業
- 鉱業,採石業,砂利採取業
- 総合工事業
- 職別工事業(設備工事業を除く)
- 設備工事業
- 食料品製造業
- 飲料・たばこ・飼料製造業
- 繊維工業
- 木材・木製品製造業(家具を除く)
- 家具・装備品製造業
- パルプ・紙・紙加工品製造業
- 印刷・同関連業
- 化学工業
- 石油製品・石炭製品製造業
- プラスチック製品製造業(別掲を除く)
- ゴム製品製造業
- なめし革・同製品・毛皮製造業
- 窯業・土石製品製造業
- 鉄鋼業
- 非鉄金属製造業
- 金属製品製造業
- はん用機械器具製造業
- 生産用機械器具製造業
- 業務用機械器具製造業
- 電子部品・デバイス・電子回路製造業
- 電気機械器具製造業
- 情報通信機械器具製造業
- 輸送用機械器具製造業
- その他の製造業
- 電気業
- ガス業
- 熱供給業
- 水道業
- 通信業
- 放送業
- 情報サービス業
- インターネット附随サービス業
- 映像・音声・文字情報制作業
- 鉄道業
- 道路旅客運送業
- 道路貨物運送業
- 水運業
- 航空運輸業
- 倉庫業
- 運輸に附帯するサービス業
- 郵便業(信書便事業を含む)
- 各種商品卸売業
- 繊維・衣服等卸売業
- 飲食料品卸売業
- 建築材料,鉱物・金属材料等卸売業
- 機械器具卸売業
- その他の卸売業
- 各種商品小売業
- 織物・衣服・身の回り品小売業
- 飲食料品小売業
- 機械器具小売業
- その他の小売業
- 無店舗小売業
- 銀行業
- 協同組織金融業
- 貸金業,クレジットカード業等非預金信用機関
- 金融商品取引業,商品先物取引業
- 補助的金融業等
- 保険業(保険媒介代理業,保険サービス業を含む)
- 不動産取引業
- 不動産賃貸業・管理業
- 物品賃貸業
- 学術・開発研究機関
- 専門サービス業(他に分類されないもの)
- 広告業
- 技術サービス業(他に分類されないもの)
- 宿泊業
- 飲食店
- 持ち帰り・配達飲食サービス業
- 洗濯・理容・美容・浴場業
- その他の生活関連サービス業
- 娯楽業
- 学校教育
- その他の教育,学習支援業
- 医療業
- 保健衛生
- 社会保険・社会福祉・介護事業
- 郵便局
- 協同組合(他に分類されないもの)
- 廃棄物処理業
- 自動車整備業
- 機械等修理業(別掲を除く)
- 職業紹介・労働者派遣業
- その他の事業サービス業
- 政治・経済・文化団体
- 宗教
- その他のサービス業
- 外国公務
- 国家公務
- 地方公務
- 分類不能の産業
細かすぎますね…。
なので、間を取って証券コード協議会の”業種別分類表”が併用されます。
- 水産・農林業
- 鉱業
- 建設業
- 製造業
- 電気・ガス業
- 運輸・情報通信業
- 商業
- 金融・保険業
- 不動産業
- サービス業
こちらの方が一般的な”業種”の感覚に近いですね。
改めて、人材紹介が分類されているのは”サービス業(他に分類されないもの)” 。
サービス業の中で明確に分類しきれないサービス業が”サービス業(他に分類されないもの)”に分類されています。
なので、分類されている業種に統一性はありません。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

人材紹介って、サービス業全体から見たらどれだけのインパクトがある業種なの?
サービス業全体の中で人材紹介の業種が占める売上割合は16.2%【広義で1.7%】

”サービス業(他に分類されないもの)”の中での人材紹介・人材派遣業の売上割合は次の通り。
- サービス業全体:35,294,112(百万円)
- 人材紹介・労働派遣業:5,739,478(百万円)
- 割合:16.2%
一般的に”サービス業”といわれる飲食サービスや宿泊業などを含めたサービス業の中だと、次の通り。
- サービス業全体:321,436,719(百万円)
- 人材紹介・労働派遣業:5,739,478(百万円)
- 割合:1.7%

こう見ると、サービス業という業種の市場規模の大きさを実感しますね。
広義の”サービス業”には次の業種が含まれます。
- 情報サービス業、インターネット附随サービス業
- 不動産業、物品賃貸業
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 宿泊業、飲食サービス業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- その他の教育、学習支援業
- 医療、福祉
- 廃棄物処理業
- 自動車整備業
- 機械等修理業
- 職業紹介、労働者派遣業
- その他の事業サービス業
- その他のサービス業
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

サービス業の中での人材業界の市場成長率はどうなの?
【答え】第6位
具体的には、次の通り。
- 1位:インターネット附随サービス業(158.5%増)
- 2位:社会保険・社会福祉・介護事業(150.1%増)
- 3位:保健衛生(80.9%増)
- 4位:専門サービス業(69.8%増)
- 5位:その他の生活関連サービス業(66.8%増)
- 6位:職業紹介・労働者派遣業(45.5%増)

ITや社会福祉系が伸びているというデータには、全く違和感ありませんよね。
人材業界については全13業種のサービス業の中で成長産業だということが分かる。
なぜなら、1.7%の売上シェアであるにも関わらず、成長率では半数より上位に食い込んでいるから。
まとめ:人材紹介はサービス業【大きな市場規模の中で高い成長性あり】

それでは、今日の内容を振り返ります。
人材紹介は”サービス業”。
厳密には”サービス業(他に分類されないもの)” という業種に分類される。
サービス業(他に分類されないもの)に分類される業種は、次の通り。
- 廃棄物処理業
- 自動車整備
- 機械等修理業
- 職業紹介・労働者派遣業
- その他の事業サービス業
- 政治・経済・文化団体
- 宗教
- その他のサービス業
- 外国公務
(平成25年改定日本標準産業分類より)
”サービス業(他に分類されないもの)”の中での人材業界の売上シェアは次の通り。
- サービス業全体:35,294,112(百万円)
- 人材紹介・労働派遣業:5,739,478(百万円)
- 割合:16.2%
一般的に”サービス業”といわれる飲食サービスや宿泊業などを含めたサービス業の中でのシェアは、次の通り。
- サービス業全体:321,436,719(百万円)
- 人材紹介・労働派遣業:5,739,478(百万円)
- 割合:1.7%
ここまで記事を読んだあなたなら、人材紹介の業種についての全体像を理解できてきたはず。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。