AIによって人材紹介会社はオワコンになる?【結論:大丈夫】

未来の転職エージェント

人材紹介業に興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?

あなた
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AIによって、人材紹介会社は淘汰されていく?

あなた
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人材紹介会社のコンサルタントはどんな準備をしておいた方がいい?

あなた
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実際、人材紹介会社はどのようにAIを活用しているの?

たくの
たくの

次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます

  • 現役の転職エージェント管理職
  • リクルーティングアドバイザー・キャリアアドバイザー共に5年以上の経験
  • SFAの全体構築を担当

日本の労働人口の約49%が就いている職業は、機械に代替可能との試算されている。

(株式会社野村総合研究所「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」)

このデータを見ると「人材紹介会社もそのうちの1つなのかな?」と不安な気持ちにもなりますよね?

この記事では実際に人材紹介の現場で働く私が、あなたの疑問に答えきます。

この記事を読むメリット
  • 人材紹介においてAIができること、できないことが明確になる
  • AIにできない領域に対して、自分の能力の磨き方が分かる
  • 人材紹介の現場でのAI活用のイメージが沸く

AIによって人材紹介会社が淘汰されてない2つの理由

AIによって人材紹介会社が淘汰されてない2つの理由

AIによって人材紹介会社が淘汰されない理由は、次の2つ。

  • 人材紹介市場はむしろ広がっている
  • 人にしかできない重要な業務が入り口にある

そもそもAIとは、人工知能(Artificial Intelligence)の略称。

コンピューターの性能が大きく向上したことにより、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになった。

それが現在のAIの中心技術である、機械学習

(文部科学省「見てみよう科学技術」より)

また、AI技術の変遷は、次の通り。

  • 第一次人工知能ブーム:探索と推論(1950年代後半~1960年代)
  • 第二次人工知能ブーム:知識表現(1980年代)
  • 第三次人工知能ブーム:機械学習(2000年代~現在)

(総務省「人工知能(AI)の現状と未来」)

では、人材紹介会社がAIによって淘汰されない理由を、それぞれ詳しく説明していきます。

【理由①】むしろ人材紹介市場は広がっているから

市場規模が大きくなり、市場シェアも大きくなっている。

具体的には、人材紹介業界の市場規模は、5年で1.6倍の市場規模となっている。

【2021年最新】人材紹介業界の市場規模を徹底リサーチ|今後の市場動向も予測向き不向きも解説

また、人材紹介の市場シェアは、5年で1.8%増となっている。

【知らずに選べない】人材紹介マーケットシェアは5.1%|今後のシェア動向を大胆予測

つまり、AI技術を活用することによって、より効率的に業務を進めることができている状況がある。

【理由②】人にしかできない業務が入り口にあるから

人材紹介の工程をざっくり分けると、次の5工程。

  • 案件・求職者獲得
  • ヒアリング
  • マッチング
  • 提案
  • 紹介

それぞれの工程を”AIにできるかどうか”で分けていくと、次の通り。

  • 案件・求職者獲得→AIにできない
  • ヒアリング→AIにできない
  • マッチング→AIにできる
  • 提案→AIにできない
  • 紹介→AIにできる

案件・求職者獲得という業務フローの入り口部分に、AIにできない業務があることがポイント。

AIにできない業務に共通していることは、”折衝業務”だということ。

機械学習に必要なデータを入手してくる行為は、人にしかできない。

また、機械学習を元にアウトプットされたデータを提案する行為も、人にしかできない。

なぜなら、現時点のAI技術レベルは、折衝全般を行えるところまで来ていないから。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
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一部だったら折衝できるってこと?

【答え】できる。

例えば、メールやお問い合わせフォームを活用して営業活動を行うAI技術など。

ただし、それは一部の営業ツールにしか過ぎない。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?

あなた
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人材紹介会社のコンサルタントはどんな準備をしたらいい?

AI時代の人材紹介コンサルタントに求められるのは”言語化能力”

AI時代の人材紹介コンサルタントに求められるのは”言語化能力”

AIが発達していく未来において、コンサルタントに求められるスキルは言語化能力

なぜなら、言語化能力はAIにはできない効果的な折衝を行うための最重要スキルだから。

採用担当者や求職者の持っている悩みを、言語化能力によって浮き彫りにし、解決に導く。

具体的にいうと、採用担当者や求職者が「何となくこうだ」と思っていることを明確化し、実現していくということ。

そのためには、抽象化・具体化能力が特に重要。

「要するに?」「具体的には?」を会話内で行き来することによって、相手の悩みの核心に迫っていく。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

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言語化能力を身に付けるにはどうしたらいい?

【答え】フレームワークを勉強して、実践あるのみ。

私の場合は、次の2冊で勉強をした。

ただし、本だけで勉強しても、意味はない

実践して初めて効果が表れる。

まずは現職の業務の中でも、日常生活の中でも実践をしてみましょう。

最初は上手くいかず、「え?どういうこと?」と聞き返されることも多い。

私も最初はそうだった。

それでもめげずに実践を続けてほしい。

数ある実践の場の中でも、紹介実務の中で実践する方法が最も効果が出るスピードが早い。

チャレンジしてみたい方は、こちらを参考にして下さい。

【サクっと分かる】人材紹介会社の営業職になるには?業界知識と手順を完全ガイド

【保存版】キャリアアドバイザーへの転職を目指す人のための完全ガイド

ここまで読んだあなたは、次のような疑問も感じますよね?

あなた
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人材紹介会社が活用しているAIってどんなものがある?

人材紹介会社によるAI活用例3選

人材紹介会社によるAI活用例3選

人材紹介会社のAI活用例は、次の通り。

  • スカウト対象者のおすすめ機能
  • 手書き文字認識・デジタル化機能
  • マッチングシステム

【活用例①】スカウト対象者のおすすめ機能

一例としては、リクルートやdodaなどの求職者スカウトサイト。

一度スカウトを送ると”おすすめ求職者”が自動でピックアップされてくる機能にAIが活用されている。

私もこの機能は現在進行形でよく活用している。

【活用例②】手書き文字認識・デジタル化機能

面接で利用する筆記試験の採点や面談時のコメント、履歴書・職務経歴書など、手書き情報をデジタルデータに変換するのにAIが活用されている。

一例としては、パソナグループの”DX Suite”活用事例など。

【活用例③】マッチングシステム

求人企業の採用要件と求職者の希望条件をマッチングさせるのにAI技術が活用されている。

営業担当のマッチングに関する質問に対して、最適な候補者を回答してくれる機能。

一例としては、フォーラムエンジニアリングの”IBM Watson”活用事例など。

ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?

あなた
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AIを活用するのに、どんなことに気をつけたらいい?

【答え】キーとなるデータが何なのかを理解すること

なぜなら、”機械学習”をするのには、学習するための基礎データが必要不可欠だから。

キーとなるデータを理解しておけば、データの重要度が整理できる。

重要度が整理できていれば、効率的な営業活動ができる。

まとめ:人材紹介コンサルタントはAIにできないことを中心にスキルアップを目指そう

まとめ:人材紹介コンサルタントはAIにできないことを中心にスキルアップを目指そう

それでは、今日の内容を振り返ります。

AIによって人材紹介会社が淘汰されない理由は、次の2つ。

  • 人材紹介市場はむしろ広がっている
  • 人にしかできない重要な業務が入り口にある

AIが発達していく未来において、コンサルタントに求められるスキルは言語化能力

なぜなら、言語化能力はAIにはできない効果的な折衝を行うための最重要スキルだから。

人材紹介会社のAI活用例は、次の通り。

  • スカウト対象者のおすすめ機能
  • 手書き文字認識・デジタル化機能
  • マッチングシステム

ここまで記事を読んだあなたなら、AIとの共存について理解が深まったのではないでしょうか。

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というあなたは、こちらを読んでみてください。

【それ本当?】現役社員が転職エージェントに関する口コミや評判に答える

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というあなたは、こちらを読んでみて下さい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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