転職エージェントに興味を持っているあなたには、こんな悩みがありませんか?
転職エージェントを利用する流れが知りたい。
10ステップの中で特にどこに注意したらいい?
次のような経験をもつ私(@taqnock)が、あなたの悩みに答えます
- 現役の転職エージェント管理職
- 転職エージェントの採用責任者
- リクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザーそれぞれ5年以上の経験
転職エージェント利用の流れって、ざっくりは分かるけど、細かいところまでは分からないですよね?
私自身も転職活動をした時、そうでした。
もっと言うと、エージェント言われるがままに転職活動をしてしまい、失敗をした苦い経験があります…。
この記事では私の実体験を踏まえて、転職エージェント利用の流れについてのあなたの疑問に答えていきます。
転職エージェントを利用する流れ全10ステップ
転職エージェントを利用する流れは、次の10ステップ。
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 転職エージェントに登録
- 面談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 求人応募
- 面接対策
- 面接
- 内定・条件交渉・入社決定
- 退職交渉サポート
それぞれ、解説していきます。
【ステップ①】履歴書・職務経歴書の作成
転職エージェントに登録する”前に”、まず履歴書・職務経歴書を作成していきましょう。
なぜなら、次の3つのメリットがあるから。
- 自分自身の思考整理ができる
- 面談がスムーズに進む
- 精度の高い求人紹介を受けられる
3つの理由は、次の通り相互に関係している。
- 自分自身の思考整理ができる→面談がスムーズに進む
- 面談がスムーズに進む→精度の高い求人紹介を受けられる
履歴書・職務経歴書を作るのには、1から自分で作るよりも、転職サイトを活用するのが効率的。
作り方の詳しい解説は、こちらを参考にしてください。
≫人材紹介会社の営業職への応募にベストな職務経歴書はどれ?【5つの書き方ポイントも解説】
≫キャリアドバイザー応募用の職務経歴書を作る7つのポイント【採用担当者は実はココを見てる
【ステップ②】転職エージェントに登録
実際、転職エージェントに登録していきます。
各社登録フォームへの入力は、ものの2~3分で完了します。
どのエージェントに登録すればよいかは、こちらを参考にしてください。
≫【求人数の比較は無意味】現役キャリアアドバイザーがおすすめする転職エージェント4選
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
登録を断られることってないの?
【答え】暗に断られる場合もある。
なぜ”暗に”なのかというと、転職エージェントには”全件受理の原則”があるから。(職業安定法第5条の6)
なので、「あなたの転職サポートはできません」と直接的には言われない。
ただ、断られた場合は、転職サイト中心の転職活動に切り替えた方がベター。
なぜなら、転職エージェントの扱う求人での転職成功は難しい可能性が高いから。
【ステップ③】面談
転職エージェントとの面談は、電話面談やWEB面談の割合が多くなっている。
なぜなら、コロナの影響で非接触型コミュニケーションが推奨されているから。
ただし、電話面談やWEB面談には、メリットとデメリットがある。
- メリット→場所を問わず面談が可能
- デメリット→相手に伝わる情報量が少ない
ここで、デメリットを補うためにあなたがすべきことは何でしょう?
それは、”短い時間で要点を伝える”工夫をすべきということ。
短い時間で要点を伝える力は、以前に増して強く求められている。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
面談って、どのくらい時間かかるの?
【答え】30~60分程度。
時間に幅がある理由は、エージェントがあなたにどれだけ興味を示すかによって、時間が変動するから。
あなたの市場価値によって変動すると言ってもいい。
こんな疑問も感じますよね?
面談のときの服装は、どうしたらいい?
【答え】ビジネスカジュアルがベター。
なぜなら、あまりにビジネスに適さない服装だと、担当コンサルタントからの信頼を失うから。
信頼を失うと、求人の紹介数や精度は下がる。
WEB面談の場合、もちろん上半身だけでOKです笑
こんな疑問も感じますよね?
面談では、どんなことを聞かれるの?
【答え】大きく分けて8種類の質問がある。
- 転職活動状況
- 退職理由
- 転職理由
- 転職の方向性(業種、業界、組織規模)
- キャリアプラン
- 希望入社時期
- 希望待遇(年収、月収)
- こだわり条件(福利厚生、転勤可否、就業環境)
8種類の質問にその場で即答するのは、非常に難しい。
事前準備をしておきましょう。
なぜなら、簡潔に答えられることによって、あなたの意図が齟齬なく伝わるから。
【ステップ④】求人紹介
求人紹介は、エージェントの組織規模によって方法が違う。
- 大手エージェント→自社システムでの紹介
- 中小エージェント→メールでの紹介
ここでの注意点は、求人紹介をされてすぐに応募するのはNGということ。
なぜなら、求人紹介をされたタイミングが、あなたにとって最善の状態とは限らないから。
次の2つの要素をすべて加味したうえで、応募を開始しましょう。
- 応募経路
- 応募タイミング
詳しくはこちらで解説しています。
≫【未経験でも大丈夫】リクルーティングアドバイザーに転職する王道テクニック
≫未経験でキャリアアドバイザーになるには?|11ステップと”狙い所”を解説
【ステップ⑤】履歴書・職務経歴書の添削
履歴書・職務経歴書の添削は、必ず自分から申し出ましょう。
なぜなら、あくまで”オプションサービス”だから。
つまり「要望がなければやらない」ということは起こり得るということ。
添削サービスを利用するメリットは、次の2つ。
- 客観的チェックによって、誤字脱字を防げる
- 内容が濃くなり、書類選考通過率が上がる
1点目は、単純に自分以外の人に確認してもらうことで得られるメリット。
2点目は、あなたよりも採用担当者の感覚に近いコンサルタントの目で確認してもらうことで得られるメリット。
【ステップ⑥】求人応募
3つの経路からの求人情報を収集しきれた段階で、求人応募をしていく。
- 転職エージェント
- 転職サイト
- 紹介(リファーラル)
なぜなら、その段階が最も高い書類選考通過率が実現できるタイミングだから。
具体的には、求人企業側の書類選考通過ハードルは、次の通り。
転職エージェント > 転職サイト > 紹介
紹介経由での応募の場合、書類選考はほぼ通る。
ここまで読んだあなたは、次のような疑問を感じますよね?
色んなところを使うと、どこから応募したか分からなくならない?
【答え】応募求人管理表を使えば整理できる
応募求人管理表はこちらで無料公開しています。
≫【未経験でも大丈夫】リクルーティングアドバイザーに転職する王道テクニック
≫未経験でキャリアアドバイザーになるには?|11ステップと”狙い所”を解説
【ステップ⑦】面接対策
面接対策も、必ず自分から申し出るようにしましょう。
なぜなら、あくまで”オプションサービス”だから。
面接対策には2種類ある。
- 基本的対策
- 企業別対策
簡単に説明すると、次の通り。
- 基本的対策→面接に臨むための基本的応対トレーニング
- 企業別対策→ある企業の面接に臨むのに必要な情報提供、想定問答
2種類の面接対策は、面接に臨むための”両輪”となる。
つまり、どちらが欠けても機能しないということ。
面接前には、両方の情報が得られている状態になっているかを確認しましょう。
ただ、正直なところ企業別対策を受けて、すぐに理解できる人は少ない。
なぜなら、コンサルタントと求職者では前提知識・情報に格差があるから。
実際、私自身が転職活動をしたときにも、同じ状況だった。
企業別対策を受けたものの、チンプンカンプンで苦しんだ経験がある。
分からない部分があった場合は、遠慮なくどんどん質問をしましょう。
その質問があなたの希望するキャリアの実現を近づけることになります。
【ステップ⑧】面接
いよいよ面接。
面接前後でのポイントは、次の2つ。
- 日程調整のレスポンスは迅速に
- 面接後はコンサルタントと密に連絡を取る
それぞれのポイントについて、解説していきます。
【ポイント①】日程調整のレスポンスは迅速に
面接に当たっての企業側との日程調整は、全てエージェント側が行ってくれる。
ただ、エージェントからの候補日程確認に対するレスポンスは迅速に対応をしましょう。
なぜなら、その確認の先には求人企業が待っているから。
もっと言うと、採用担当者のあなたに対する印象を左右する可能性があるから。
「重要な確認が遅いということは、日々の仕事も遅いのではないか…」
こんな懸念を持たれないよう、迅速に対応していきましょう。
【ポイント②】面接後はコンサルタントと密に連絡を取る
面接後、エージェントからアンケートの依頼や電話での感想確認の連絡が入ります。
連絡の意図は、求人企業に対するアフターフォローのため。
もし、面接内での発言に誤解を生むような表現があれば、齟齬解消のためにコンサルタントが動いてくれます。
正直なところ、私自身の転職活動時には、この連絡をサボってしまいました…。
面接後、疲れていたこともあり、連絡がめんどくさくなってしまった…。
その結果、最終選考で落ちてしまった企業もあり、当時最善を尽くせなかったことが悔やまれる。
私のような失敗をしないよう、めんどくさがらずに対応することがお勧め。
なぜなら、あなたの選考結果によい影響を与える可能性があるから。
【ステップ⑨】内定・条件交渉・入社決定
内定・条件交渉・入社決定の段階で、気を付けたいことは、当初伝えた希望条件との相違。
なぜなら、求人企業側の採用意欲減につながりかねないから。
具体的にいうと、次のような希望条件の相違。
- 入社希望時期
- 希望年収
もし変わるとしても、コンサルタントと相談の上、背景を説明した方がベター。
理由の説明もなく、いきなり変わってしまうと、採用担当者にとっての印象は悪くなる。
なぜなら、採用担当者は様々な調整を行った上で、内定を出しているから。
調整内容の一例としては、次の通り。
- 他の候補者との比較
- 社内各部門との合意形成
- 採用計画との調整
【ステップ⑩】退職交渉サポート
スムーズに退職交渉を行う方法について、サポートを受けましょう。
その理由は、次の4つ。
- 退職交渉の成功も失敗も、多くのデータを持っているから
- 多くの失敗パターンには、共通点があるから
- 誰しも最初は退職交渉の素人だから
- 進捗状況が入社予定先に伝わることで、信頼関係が作れるから
転職活動は、人生の中でそう何度もするものではない。
自己流で対応せず、多くのサポート経験を持つコンサルタントに頼る方が、よい結果を生みやすい。
転職エージェントを利用する流れの中で特に注意すべき3つのポイント
特に注意すべきステップは、次の2つ。
- 【ステップ⑥】求人応募
- 【ステップ⑦】面接対策
つまり、ポイントを簡潔に言えば、次の3つを間違えないようにするということ。
- 集める情報の量
- 求人の選定
- 内定確率の最大化
この3つのポイントをおさえておくことで、大失敗は防ぐことができる。
まとめ:転職エージェントの流れ10ステップ【3つのポイントを必ずおさえる】
それでは、今日の内容を振り返ります。
転職エージェントを利用する流れは、次の10ステップ。
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 転職エージェントに登録
- 面談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 求人応募
- 面接対策
- 面接
- 内定・条件交渉・入社決定
- 退職交渉サポート
特に注意すべきステップは、次の2つ。
- 【ステップ⑥】求人応募
- 【ステップ⑦】面接対策
ポイントを簡潔に言えば、次の3つを間違えないようにするということ。
- 集める情報の量
- 求人の選定
- 内定確率の最大化
ここまで記事を読んだあなたなら、転職エージェントのサービスの流れが掴めてきたはず。
リクルーティングアドバイザーやキャリアアドバイザーに関する基礎知識も学びたい
というあなたは、こちらを読んでみてください。
リクルーティングアドバイザーやキャリアアドバイザーを目指すための具体的な流れが知りたい
というあなたは、こちらを読んでみて下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。